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未分類
2025/11/6 NEW!!
【特設サイト】髙橋周著『近世写本文化論―出雲国風土記を書写した人々―』系統図・写本一ライン・校異表
本サイトは、髙橋周著『近世写本文化論―出雲国風土記を書写した人々―』(八木書店、2025年)に関連する、系統図・写本一覧・校異表を公開するものである。 1 系統図 系統図 2 写本一覧 写本一覧 3 校異表 【凡例】 1.行番号は細川家本のものを示した。島根県古代文化セン […]
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会計報告書が語る古代の社会
2025/10/31 NEW!!
廝(かしわで)の任務 【会計報告書が語る古代の社会 9】
奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 「正税帳」からは、当時の料理人「廝」の任務も明らかになる。天皇に献上する特別な食材を運ぶ旅に同行した […]
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会計報告書が語る古代の社会
2025/10/17
酒の記事の真実は 【会計報告書が語る古代の社会 8】
奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 「正税帳」に記されたとある高官への「酒」の支給量。規定の2倍もの酒が記されている。これは「誤記」なの […]
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会計報告書が語る古代の社会
2025/10/3
女性皇太子と珠玉【会計報告書が語る古代の社会 7】
奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 「正税帳」に記された珍しい「珠玉を探す使者」の記録。この使者は、当時の女性皇太子(後の孝謙天皇)に仕 […]
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史料纂集こぼれ話
2025/09/29
小さな記号が導く“歴史パズル”の解き方【史料纂集こぼれ話(1)】
史料集を支える小さな工夫 史料集という書籍の形態がある。その多くは古記録や古文書などの元の文字を活字化し、注や解説などを付して出版される。実は史料集には史料の内容を読むうえではあまり気にすることのない細やかな配慮や工夫がなされている。 ここでは、そのような史料集の配慮と工夫、具体的には一つの編集記号 […]
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会計報告書が語る古代の社会
2025/09/19
捕虜になった蝦夷―俘囚の旅―【会計報告書が語る古代の社会 6】
奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 「正税帳」には、東北地方で捕らえられた蝦夷の人々、「俘囚」たちの、遠く九州までの旅の記録が残されてい […]
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会計報告書が語る古代の社会
2025/09/5
倉の中の穀の量り方【会計報告書が語る古代の社会 5】
奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 奈良時代の日本では、穀物の量を斛・斗・升などの単位で測っていた。しかし、枡で正確に測るのは難しかった […]
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会計報告書が語る古代の社会
2025/08/22
国内を巡る国司の食事と業務【会計報告書が語る古代の社会 4】
奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 平安時代の地方官「国司」は、各地を巡って業務にあたった。「正税帳」には、そんな彼らの出張の様子や、そ […]
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会計報告書が語る古代の社会
2025/08/8
古代馬のリアルな生涯【会計報告書が語る古代の社会 3】
奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 「正税帳」には古代の馬たちの生涯が記されている。献上される「御馬」や種馬「父馬」の待遇の違い、雨具を […]
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会計報告書が語る古代の社会
2025/07/25
防人の帰郷の旅【会計報告書が語る古代の社会 2】
奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 奈良時代、遠い九州で国を守った防人たちが故郷へ帰る旅はどのようなものだったのか。「正税帳」には、彼ら […]
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会計報告書が語る古代の社会
2025/07/11
古代人の病・老・死【会計報告書が語る古代の社会 1】
奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 正税帳からわかること 正税帳は毎年国ごとに作成され、中央政府に提出されたその国の一年間の正税(田租や […]
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やさしい茶の歴史
2025/06/26
鎌倉時代後期「金沢文庫文書」にみる喫茶文化(6)茶の生産について⑤―やさしい茶の歴史(二十一)(橋本素子)
下河辺庄赤岩郷の環境 今回は、まず下総国葛飾郡下河辺庄(しもこうべのしょう)赤岩郷の茶の生産について見ていく。下河辺庄赤岩郷は、現在の埼玉県北葛飾郡松伏町上赤岩・下赤岩にあたり、沖積低地ばかりではなく、下総台地の最西端の細長く北西に伸びる洪積台地の一部もあるが、総じて洪水の多い地域であった。 その赤 […]
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やさしい茶の歴史
2025/06/5
鎌倉時代後期 「金沢文庫文書」にみる喫茶文化(5)茶の生産について④―やさしい茶の歴史(二〇)(橋本素子)
下総国土橋東禅寺の茶 前回の武蔵国金沢称名寺に続いて、今回は房総地域(安房・上総・下総=現千葉県)の茶について見ていきたい。 房総地域で茶の生産が行われていることには、あまりなじみがないかもしれないが、現在でも成田市などで茶が生産されている。それに今回取り上げる東禅寺のある旧下総国千田(ちだ)庄の荘 […]
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やさしい茶の歴史
2025/04/9
鎌倉時代後期 「金沢文庫文書」にみる喫茶文化(4)茶の生産について③―やさしい茶の歴史(十九)(橋本素子)
称名寺茶成立の経緯 今回は、金沢称名寺(現横浜市金沢区)の境内に作られた茶園と、そこから生産された茶について見ていこう。 鎌倉時代中期までは、東国で茶の消費が行われていたことは確認できるが、生産が行われたことは確認されていない。ようやく鎌倉時代後期になって、茶が生産されていたことが確認できるようにな […]
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やさしい茶の歴史
2025/01/21
鎌倉時代後期「金沢文庫文書」にみる喫茶文化(3)茶の生産について②―やさしい茶の歴史(十八)(橋本素子)
茶の産地の広がり これまで、平安時代に大内裏茶、鎌倉時代前期に栂尾茶、中期に奈良にある茶、と中央で茶が生産されていたことを示した。 今回は、鎌倉時代後期から南北朝期を中心とする『金沢文庫文書』にみえる茶の産地を抽出し、その広がりをみていきたい。 京都茶 鎌倉時代後期も引き続き、中央で茶が生産されてい […]





