コラムバックナンバー(2022年9月)

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  • 安保氏の故郷を訪ねて その2(編集者・M)

    阿保山吉祥院真光寺 その1で紹介したように、安保氏は埼玉県神川町元阿保に本拠を置いていた。その菩提寺は、東に約1kmほど離れた上里町大御堂にある吉祥院真光寺という古刹である。寺伝によれば、当寺は京都仁和寺の末、真言宗智山派で阿保山吉祥院と呼ばれ、大同元年(806)に武蔵介阿保人上が開基、沙門任覚を開 […]

  • 柳澤吉保を知る 第13回: 六義園(一)―初期六義園の誕生まで―(宮川葉子)

    はじめに 六義園は、文京区本駒込所在、国の特別名勝にも指定された都立公園である。 春には枝垂れ桜のライトアップが喧伝され、それを目指す来園者であふれる。 園の原型は、元禄15年(1702)10月21日、柳澤吉保の下屋敷(多く駒込の別墅〈べっしょ〉と呼ばれる)付属の、池泉回遊式庭園(池と周囲の園路を軸 […]

  • 『安保文書』拾遺(新井浩文)

    武蔵武士安保(あぼ)氏と安保文書 安保氏は、武蔵七党のうち丹党出身の武蔵武士で、埼玉県児玉郡安保郷(現神川町)を本拠とした。その安保氏に関する文書は、現在37点が埼玉県立文書館に、21点が横浜市立大学学術情報センターに所蔵されている。その内容は、鎌倉時代の文保2年(1318)の関東下知状~戦国時代の […]

  • 安保氏の故郷を訪ねて その1(編集者・M)

    今年の大河ドラマは「鎌倉殿の13人」である。各地で関連の展示や催し物が開かれて盛り上がり、物語も佳境に入ってきた。今春、10年越しでようやく史料纂集古文書編『安保文書』を刊行することが出来た。鎌倉時代の初めに、歴史に登場してくるのが安保氏の祖、実光である。『吾妻鏡』によれば、平家追討の際、源範頼の軍 […]