コラムバックナンバー(2017年6月)

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  • あの作家は●月生まれだった<7月編>

    今月ご紹介する作家は、柳田国男・谷崎潤一郎・吉野秀雄の3名です。 柳田国男(やなぎた くにお) 明治8年7月31日(一八七五)生 昭和37年8月8日(一九六二)没 民俗学者、詩人。兵庫県生。東京帝国大学法科大学政治科卒。旧姓松岡。国文学者井上通泰の実弟。農商務省等の官吏を経て、東京朝日新聞社客員とな […]

  • 一人でも多くの人に読まれる学術書を目指して(国文学研究資料館名誉教授 武井協三)

    歌舞伎の実態解明を期して 『歌舞伎とは いかなる演劇か』という本を、八木書店より刊行していただくこととなった。これは、初期の歌舞伎の実態を解明することにより、歌舞伎という演劇の本質に迫ろうとした書物である。 本書は、研究者のみにとどまらず、評論家や演劇人、さらには演劇に興味を持つ一般の方々をも、読者 […]

  • 大東亜学術協会の雑誌「学海」―学徒動員と学問の間で苦悩する教師の内面【日本古書通信 編集長だより18】

    先日の東京古書会館の即売会で、秋田屋刊行の雑誌「学海」とその改題誌「学芸」13冊を購入した。昭和19年6月から昭和22年11月までのものだった。出版困難期の戦時中から終戦後まで大阪で出された文化総合誌である。ざっと中を見て京都大学、第三高等学校の教授助教授を主な執筆者とする雑誌であることは分かったが […]

  • 統制で「古書通信」廃刊 【紙魚の昔がたり11】

    (八木) 昭和二十一年の三月二十三日に博多着。二十四日に兵庫県明石の郷里に帰りました。ちょうどその頃は、農地解放といいまして、地主のもっていた田畠は、自作可能の分とある枠内の保有分だけを残して、その他の全部は、政府の命で耕作者に譲渡するように強制されました。私の応召する時に残して置いた金で、両親が田 […]