倒産出版社の本 【紙魚の昔がたり29】

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  • 倒産出版社の本 【紙魚の昔がたり29】

    (反町) 戦後は、とにかく紙もない、印刷業界もなかなか復活しないということで、新本が少なかったのですが、それがだんだん復活して、出るようになる。出たものがみな大変によく売れる。売れるから、各社が競争的にドンドン出版する。やがてそれがオーバー・プロダクションに転化した。河出などはその典型的なもので、一 […]

  • 特価本を全国デパートへ 【紙魚の昔がたり28】

    (八木) じつは私の仕事といいますと、いまの明治文学、古書関係だけじゃなしに、出版の方も相当なものをいろいろ出させて頂いたり、それから特価本の方も、業界で一番盛んにやらせてもらってると思ってるんです。その方面は現在は別会社で、第二出版販売株式会社という名でやってるんです。全国の主なデパート・スーパー […]

  • 名家自筆本は八木書店の特色 【紙魚の昔がたり27】

    (八木) この時には大入札会目録に全部底値を入れて、入札方法を説明しています。逍遥・紅葉・露伴・鷗外・子規・漱石・鏡花・一葉・節・左千夫・藤村・独歩・荷風・龍之介・茂吉・潤一郎・光太郎・康成・西田幾多郎等々の原稿・書簡の良い物が驚くほどたくさん出ました。特別出品として、「明治大正文学名作初版コレクシ […]

  • 西武デパートの優秀社員 【紙魚の昔がたり26】

    (反町) 全体の出来高の三パーセントかを支払ったように記憶しています。出来高が大きいから、わずか三パーセントとしても、相当な金額です。とにかく、西武もわれわれに思い切ったサービスをしてくれました。あの頃私たちは、しばしばあそこで古書展を催し、十分な成績をあげていたせいもあるでしょう。それに、係りの佐 […]

  • 明治古典会の新出発 【紙魚の昔がたり25】

    (反町) 明治古典会は、昭和三十年代には余りふるわないのですが、明治本も相当よく売れるから、明治古典会を、もう一度盛り立てよう、という気運になって来ました。明治古典会の再興のキッカケの一つになったのであります。ちょうど昭和四十二年が明治百年、四十三年が満で百年に当たります。このオッパチュニティーを活 […]

  • 白木屋古書展の空前の成功 【紙魚の昔がたり24】

    (八木) 明治古典会の会長は、三期か四期仰せつかって、つとめさせてもらったんです。三十年代には、私は全国のデパート、約六十軒ほどと契約をしまして、特価本販売をやりました。どこのデパートとも、コネがあったわけです。その関係で、古書の即売会も同時にやってほしいという、デパート側の要求があって、あちこちで […]

  • 特価本方面で大活躍 【紙魚の昔がたり23】

    (八木) ですから、松坂屋で古書部と同時に、別館で特価本卸部というのをやらせてくれたわけです。  (反町) それも成功でしたね。  (八木) 特価本というのは、あの頃ずいぶん盛んでした。しかし失敗もあります。講談社にいた人が独立して、『太陽少年』という月刊雑誌を発行していました。この社では、ずいぶん […]

  • デパート古書部をやめる 【紙魚の昔がたり22】

    (八木) 古書の方は、まだいろいろお話もあるんですが、私自身は、最初に話しましたように古本と特価本と出版と、それから美術の書画幅とをやってまして、各部門でお話があります。特価本は書物展望社の本が最初で、スタートを切ったわけですが、つづいて改造社・日本評論社・鉄塔書院などを手がけました。鉄塔書院は、岩 […]

  • 入江文庫の大コレクション 【紙魚の昔がたり21】

    (八木) つぎに先ほど反町さんが言われた「入江文庫」の件、これも最初私に話のあったもの。手帳を見ましたら、総売上げが百三万円になってましたですね。  (反町) それは第一日の分……。  (八木) ええ、古書会館でやった分です。  (反町) それから翌日本郷へ行ってやった分が二十万円余り。二日分合わせ […]

  • 瀬石の「道草」の自筆原稿 【紙魚の昔がたり20】

    (八木) あの方(勝本清一郎氏)が言っておられたことですが、若い時は活字だとか肉筆の原稿を集めていたけれど、年をとって目が悪くなってくると、絵の方に移っていく。最後には陶器へいく。触覚で追求するようになったから、おれもこれで終わりだってことを言っておられました。  これもどなたから買ったのか忘れまし […]