コラムバックナンバー(2017年8月)

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  • あの作家は●月生まれだった<9月編>

    今月ご紹介する作家は、棟方志功・正岡子規・谷崎松子の3名です。 棟方志功(むなかた しこう) 明治36年9月5日(一九〇三)生 昭和50年9月13日(一九七五)没 版画家。青森県生。長嶋尋常小学校卒。独学で洋画を学び、帝展入選。古川龍生・川上澄生の影響で木版画を志す。原始美術にも似た力強い「板画」を […]

  • 二宮金次郎伝―「報徳記」「二宮翁夜話」ほか(上)【日本古書通信 編集長だより20】

    二宮金次郎が最初に農村復興の仕法を実施した桜町(現・栃木県真岡市)が私の在所の隣町ということもあり、いつか詳しい伝記を読みたいと考えていたが、機会がなく何十年もたってしまった。  最近、日本の財政赤字が一千兆円を超し、歴代内閣も財政再建を第一目標に掲げるのに、赤字は増える一方で改善の目途はどうみても […]

  • 日本古代の街路樹(中村太一・日本古代史)

    1 都城の街路樹 2月、鳥取県埋蔵文化財センターが、青谷横木遺跡(鳥取市青谷町)で見つかった古代山陰道跡に柳の街路樹が植えられていたことが判明したという報道発表を行い、関係者の間で大きな話題となった(私が事務局長を務める古代交通研究会でも、6月24・25日開催の大会で同センターの坂本嘉和氏に急遽ご報 […]

  • 書入れが語る明治文人の交流 【立正大学・古書資料館の世界 1回】(小此木敏明)

    1 『晩晴楼詩鈔』の書入れ 今回から、さっそく古書資料館の本を紹介していきたい。初回ということで、何を紹介すればよいかとかなり悩んだ。前回も述べたが、おそらく、立正大学は仏教系の大学というイメージを持たれていると思う。仏教系の大学が収集する蔵書は、やはり仏教書が多い。古書資料館の蔵書も、仏教関係7割 […]

  • 古書資料館へようこそ 【立正大学・古書資料館の世界 0回】(小此木敏明)

     1 はじめに 今年の初め、勤務先の図書館を紹介できそうな媒体が何かないかと、当時八木書店に勤めていた研究者仲間に軽い気持ちで相談したところ、このコラムを勧められた。大変そうではあったが、こういう機会もそうそうないと思い、書かせてもらうことにした。 私の勤務先は立正大学の古書資料館というところで、専 […]

  • 松坂屋古書部として大発展 【紙魚の昔がたり13】

    (反町) 誰れもが金の一番ない時期でしたね。それというのは、二十一年の三月に、新円と旧円の切り替えでね。どんなにたくさん金を持っていても、一定限度以上は、政府は新円と取りかえてくれない。最高が五百円限度です。それで、あとは生活費を毎月いくらかずつ、家族の人数に応じて、新円を旧円と取換えてくれるだけ。 […]