近藤剛著『日本高麗関係史』要旨(日本語・ハングル)

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  • 近藤剛著『日本高麗関係史』要旨(日本語・ハングル)

    近藤剛著『日本高麗関係史』要旨(日本語) 著者は、卒業論文以来、日本と高麗との関係史について研究を進めてきた。この間、大韓民国高麗大学校への交換留学を実施し、韓国における研究についても可能な限り学び、本書を執筆した。 その上で、日本高麗関係史研究の課題として、次の4点を挙げたい。 ①日本高麗関係史の […]

  • 日本と高麗の関係を探る旅と出会い(開成中学校・高等学校教諭 近藤 剛)

    「こんな幸運に巡り合うことがあるなんて!」 九州国立博物館の収蔵庫内で、私は興奮を抑えきれずにいた。2017年に当館の所蔵となった鎌倉時代のものと考えられる古筆切「嘉禄三年高麗国牒状写断簡及按文」(以下「高麗国牒状写断簡」と称す)の冒頭一行目に衝撃を受け、次行以降に広がる未知の文言に目を奪われてしま […]

  • 透過光撮影で読み解く紙背文書 『外記日記 新抄』の見どころ(遠藤珠紀・東京大学史料編纂所)

    記録が少ない鎌倉時代後期の政治史を知る 今年度より刊行の始まった『尊経閣善本影印集成』第九輯鎌倉室町古記録編のうち、72冊・73冊では、『外記日記 新抄』巻一~五、『享禄二年外記日記』が紹介される。この『外記日記 新抄』は鎌倉時代後期の中原氏西大路流の師種の日記を、その孫師栄がまとめたと推測される史 […]

  • 料紙から見る原本調査の世界(竹内洪介・日本近世文学)

    ● 広がる原本調査の可能性 現在、原本調査を行う上での環境は急速に向上し、それによって調査方法の手順も変化しつつある。 国文学研究資料館の「新日本古典籍総合データベース」を始めとしたインターネット上での資料公開はその大きな要因の一つである。有名無名を問わず、多くの文献が写真付きで公開されており、原本 […]

  • 年号と元号(中央大学教授・水上雅晴)

    平成30年12月1日、200年ぶりの譲位による新天皇即位が5ヶ月後になされることが政府から発表されると、新元号に対する関心がにわかに高まった。崩御を伴わない改元のため、新旧さまざまの情報メディア上では、元号に関する解説や議論、新元号に関する予想が自由に、そして活発に展開された。有志による元号作成ツー […]

  • 奈良絵本の美 【反町茂雄「奈良絵本私考」8】

    奈良絵本の美は、奈良絵の美と、文字の美と、料紙、特に下絵の美と、装潢の美とに分けられるでしょう。しかし、主体は奈良絵で、これに次ぐものは料紙・下絵であります。書と装潢とは、特筆すべき程の重さを持つものではないと愚考しております。   私は美学について、又美術史についても、多く語る資格を持た […]

  • 奥書と商品化と 【反町茂雄「奈良絵本私考」7】

    今日まで見ることを得た、恐らく1000にも近いものの内、ハッキリと年記のある最古のものは、文正元年(1466)の八幡の御本地絵1巻(弘文荘古書目第16号157参照)であります。大型の巻物、巻首3、4葉を欠いていますが、現存紙数34枚半の長巻。巻末に、左の奥書があります。 「奉寄附大日本国周防国吉敷郡 […]

  • 奈良絵本とは? 【反町茂雄「奈良絵本私考」6】

    奈良絵の、又は奈良絵を挿入した本と規定してよいでしょう。本とは書籍・書物の意味で、冊子と、冊子の古い形態である巻物と、両方を包含しております。奈良絵本を冊子にのみ限定しようとする論は、本(即ち書物)は、冊子・巻子を包含した汎称であることの否定に通じ易く、いささか無理の様に感じられます。或は中世小説に […]

  • 需要層の問題 【反町茂雄「奈良絵本私考」5】

    需要者がどの層だったかということは、直ちに商品の質と量に反映致します。上代及び中世前半の絵巻物とは違って、奈良絵本は、最初から大部分は商品として生産されたと考えられます。従ってここでは、誰が買ったか、という問題になります。 1)前期 前期において。先ず公家階級ではありません。これはハッキリ断定してよ […]

  • つくった人、描いた人たち  【反町茂雄「奈良絵本私考」4】

    1)前期(寛永以前) 少々武断的ですが、結論を先に記しますと、前期(寛永以前)においては、生産者は主として京都及び堺の扇屋、後期(寛永以後)では、生産者は主として京都の新興の書籍業者(出版・販売、及び一部分古書を兼業)だったのでしょう。 執筆したのは、前期には土佐派を学んだ画師、画扇描きの技工(職人 […]