コラムバックナンバー(2016年3月)

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  • 俳句誌「京鹿子」同人中西其十と珍企画「俳句雑誌会社見立」【日本古書通信 編集長だより3】

    俳句の世界にも、若くして亡くなり埋もれたままの優れた人も多いはずである。資料を発掘して少しでも紹介出来ないものかと考えているが、その才能を見抜くことも、資料を探すことも難しい。 戦前の新興俳句弾圧を象徴する昭和15年の京大俳句事件で起訴された平畑静塔の第一句集『月下の俘虜』(昭和30、酩酊社)に、山 […]

  • 印刷所の仕事1 作業工程【活版印刷の基礎知識3】

    入稿された原稿の印刷所での作業工程は、 文選→植字→校正出校→赤字訂正→印刷→検品→製本所へ納品 というのが基本である。 校正作業は通常、3回繰り返されるのが基本で、印刷工程に進む。 4回以上は念校、念々校と呼び、追加料金が請求されることがある。 雑誌の場合は、時間の制約が書籍より厳しいため、そのか […]

  • 相場速報を月二回【創業者 八木敏夫物語3】

    昭和9年1月、八木敏夫は5年勤めた古書店一誠堂を辞め『日本古書通信』を創刊した。古書市場の相場をニュースの中心にする新聞だ。 1月25日の創刊号は16ページ。主幹八木は「多岐多端なる実際的相場を迅速正確に」「自らの目で見、耳で聞くかの如く知らしむるをその任務と目的とする」創刊の辞を書いた。東京外語の […]