コラムバックナンバー(2017年10月)

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  • あの作家は●月生まれだった<11月編>

    今月ご紹介する作家は、泉鏡花・武島羽衣・寺田寅彦の3名です。 泉鏡花(いずみ きょうか) 明治6年11月4日(一八七三)生 昭和14年9月7日(一九三九)没 小説家。本名鏡太郎。石川県金沢市下新町生。紅葉門下たらんと上京し、玄関番として小説修行に励む。明治大正昭和を通じて、文壇の流行と一定の距離を置 […]

  • 沖縄・末吉麦門冬の俳句【日本古書通信 編集長だより22】

     昨年本誌8月号に、沖縄の新城栄徳さんが「バジルホール来琉200周年 来琉記を平和のサチバイ(先駆)に」をご寄稿下さった折、新城さんのお仕事の中に、明治大正期の沖縄のジャーナリストで俳人でもあった末吉麦門冬(1885~1924)に関するものがあるのを知った。新城さんが編集発行する「琉文手帖」2号(1 […]

  • 仏教学者・河口慧海の旧蔵書【立正大学・古書資料館の世界 2回】(小此木敏明)

    1.河口慧海の旧蔵書 第1回で土屋鳳洲について触れた際、河口慧海(えかい)の少年期の師、という紹介の仕方をした。河口慧海は近代の仏教学者で、最初にチベットに入国した日本人としても知名度が高い。そのため、鳳洲を慧海の師として紹介したのだが、慧海の名前が思い浮かんだのには別の理由がある。 実は、立正大学 […]

  • 子規庵の子規草稿本を引出す 【紙魚の昔がたり15】

    (反町) その話をモ少しして下さいな。子規庵の本をあなたが引出したことは、明治物の市場では、特筆すべき大きな事件ですから。どういう経路で……。 (八木) 御承知の通り、根岸の子規庵は戦災でやられて、焼けてしまいました。ですが庭に土蔵がございまして、中に入れてあった原稿類は、幸いに全部無事に助かったわ […]