コラムバックナンバー(2016年9月)

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  • 『短歌研究』昭和20年第4号―疎開という名の難民【日本古書通信 編集長だより9】

    日本古書通信10月号で、過酷な脳内出血から復活した編集者・中嶋廣さんが、井上卓弥著『満洲難民―三八度線に阻まれた命』(幻冬舎)を紹介している(「一身にして二世を経る」2)。同書は中嶋さんが私淑していた編集者・故鷲尾賢也さんを経て彼が編集を進めていたが、急な病気で幻冬舎の中嶋さんを慕う編集者が継承、出 […]

  • MS-DOSでできること・その2「拡張子・ワイルドカードとバッチファイルについて」 【文学・歴史資料のデジタル加工入門4】 (木越 治)

    ●ファイル操作のためのコマンド ファイル操作で一番多い作業は、コピー・移動・削除、それと名前の変更だろう。 MS-DOS でこれにあたるコマンドは、 コピー copy または xcopy 移動  move 削除  del  (deleteの略) 名前の変更  ren (renameの略) この他に、 […]

  • 象嵌(ぞうがん)【活版印刷の基礎知識9】

    印刷後に誤植が見つかった場合や、増刷時に加筆訂正しなければならない場合、「象嵌(ぞうがん)」という手法で、版を訂正することがある。 鉛版の誤植・訂正部分を切り込んで、活字を埋め込み、その状態で紙型に取り直し、改めて鉛版を作る。 数字分の訂正や文字数が変更になった場合は、正しい文字も含めて一行単位、段 […]

  • 若狭湾の大地震【古記録拾い読み1】

    1週間ほど前の9月1日は「防災の日」。むろん、今から約90年前の1923年に発生した関東大震災にちなんだものだ。最近、編集した書籍の中から印象に残った大地震の記事を紹介する。 ●『兼見卿記』天正13年(1585)11月29日条(史料纂集古記録編 第173回配本 兼見卿記3所収) 子刻大地震、屋宅既ユ […]

  • 古本修行に東京へ 【紙魚の昔がたり2】

    (反町) 岩波文庫が出始めたのは、あなたが入った年ですか。 (八木) その年、入ってしばらくしてからです。 (反町) 面白い動機ですね。 (八木) 徴兵検査の結果が乙種合格、兵隊に行かなくてもよくなったわけです。そこで当時の福音舎の社長の塩倉さんに、新刊の小売屋はやれないから、出版をやりたい、それに […]