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活版印刷の基礎知識
2016/05/9
印刷所の仕事3 植字(しょくじ・ちょくじ)【活版印刷の基礎知識5】
植字工は、文選工から廻ってきた文選箱の漢字と植字台に備え付けられている句読点や括弧類の、いわゆる約物を併せて拾って組版する。 「ステッチ」と呼ばれる鍵型の道具を左手に持ち、一字一字活字を並べ、一行毎にインテルと呼ばれる行間用の薄い金属を入れ込み、字間を空ける場合はクワタと呼ばれる金属を挟み込む。 一 […]
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活版印刷の基礎知識
2016/04/11
印刷所の仕事2 活字と文選【活版印刷の基礎知識4】
活字は、鉛を主としてスズ・アンチモンとをまぜた合金を母型に流し込んで作られる。 それほど硬い金属ではない。 形状は24ミリ弱の統一された寸法の直方体で、文字のない対面は、ゲタ(〓)として使われる。 文選工や植字工が活字の天地(上下)を間違えないように工夫された「ネッキ」と呼ばれるくぼみがあり、この面 […]
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出版部
2016/04/8
史料の利用と保存のいま・むかし(京都市歴史資料館 井上幸治)
平安時代といえば、和歌や十二単に代表される華麗な王朝文化であったり、藤原氏を中心とした権謀術策のうごめく政治史であったり、といったイメージが強いのではないでしょうか。 しかし実際に平安京で働いていた多くの人々は、そのような世界とは縁遠い存在でした。2月に刊行した拙著『古代中世の文書管理と官人』では、 […]
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出版部
2016/04/6
近代の書簡翻刻の苦心と喜び (岡山大学 西山康一)
『倉敷市蔵 薄田泣菫宛書簡集 文化人篇』が、このたび刊行されました。 これで同書簡集は「作家篇」「詩歌人篇」に続き全3巻となり、完結となります。 編集に携わった身としては、とりあえず肩の荷が下りてほっとしています。 実際、ここまでたどり着くのは、たいへんな道のりでした。 倉敷市の呼びかけにより、薄田 […]
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活版印刷の基礎知識
2016/03/14
印刷所の仕事1 作業工程【活版印刷の基礎知識3】
入稿された原稿の印刷所での作業工程は、 文選→植字→校正出校→赤字訂正→印刷→検品→製本所へ納品 というのが基本である。 校正作業は通常、3回繰り返されるのが基本で、印刷工程に進む。 4回以上は念校、念々校と呼び、追加料金が請求されることがある。 雑誌の場合は、時間の制約が書籍より厳しいため、そのか […]
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出版部
2016/02/19
千首和歌が仙洞官庫に永久保存! 文芸活動にいそしむ綱吉の側用人、柳沢吉保
楽只堂年録 第5【史料纂集古記録編182回配本】 徳川第5代将軍綱吉の側用人、柳沢吉保(1658-1714)の公用日記、刊行! 本巻には、宝永元年(1704)正月から同2年3月までを収録しました。吉保47歳から48歳の年にあたります。 2月、吉保継嗣吉里が酒井忠挙女頼子と婚姻。吉里の新居では「松に多 […]
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出版部
2016/02/10
自筆本『明月記』を補完する重要な史料「歌道事」を注釈!
『明月記研究』14号を刊行いたしました。本号は、『明月記研究』刊行から20周年に当たる記念号になります。また、会の代表者である五味文彦先生の古稀・放送大学退官を記念して、会員より先生に感謝を込めて献呈する号でもあります。 今回の注釈では、一条兼良が『明月記』本文から和歌関係の事績を抜書 […]
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活版印刷の基礎知識
2016/02/8
原稿受領から印刷所入稿まで【活版印刷の基礎知識2】
原稿は、出版者(社)から著者に依頼するもの、著者が出版社に持ち込むもの、懸賞応募などの投稿原稿などがある。 原稿と企画決定は前後することがあるが、いずれにせよ、出版社内で企画決定されたもののみ、印刷所・製本所・取次配本・書店販売(現在、これを出版界では正規ルートと呼ぶ)という順序で、読者の手に渡るこ […]
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活版印刷の基礎知識
2016/01/27
活版印刷術から印刷産業へ【活版印刷の基礎知識1】
近代日本に於ける西洋式活版印刷術の起源は1848年(嘉永元)、本木昌造がオランダ船から鉛活字と鉄製手引き印刷機を購入したことに始まり、その後、普及・発展して1890年(明治23)には「東京活版印刷業組合」が参加企業百社によって組織されるに至る。 わずか30年ほどで、活版印刷は、個人の技としての「術」 […]