-
奈良絵本・絵巻の研究と収集(石川透)
2026/05/15
奈良絵本・絵巻の研究と収集(80)ー異国物語ー
三月に行われたABAJ国際稀覯本フェア2026に出品された作品の中に、『異国物語』があった。目録には、「江戸中期」制作となっていたが、文字をよく見ると、浅井了意(?~一六九一年)の筆跡に似ていた。もちろん、了意の筆跡であれば、江戸前期の制作となる。 そこで、会期の初日に、ざっと他の部分を見ていくと、 […]
-
奈良絵本・絵巻の研究と収集(石川透)
2026/04/21
奈良絵本・絵巻の研究と収集(79)ー羅生門 乱行筆ー
今回も、乱行者と名付けた筆者が手がけた作品を取り上げるが、その前に、三月一三~一五日に行われたABAJ国際稀覯本フェア2026に出品されていた作品について触れてみたい。いずれも、江戸時代中期の制作であるので、今後触れることも無いであろうし、場合によっては今後見ることもない作品である。 一つ目は、『小 […]
-
奈良絵本・絵巻の研究と収集(石川透)
2026/03/6
奈良絵本・絵巻の研究と収集(78)ー長恨歌ー
前回は、『年中行事歌合絵巻』という珍しい絵巻を取り上げたが、その本文の筆跡は乱行者と仮に名付けた者の筆跡であった。十七世紀に制作された絵巻は、絵も本文も豪華に仕立てられており、その本文は同じ絵巻であれば、一貫して同じ字の高さ、同じ間隔で記されている。同じ筆跡であれば、他の作品であっても同じ高さ、同 […]
-
奈良絵本・絵巻の研究と収集(石川透)
2026/02/10
奈良絵本・絵巻の研究と収集(77)ー年中行事歌合絵巻ー
今回は、『年中行事歌合絵巻』を取り上げたい。『年中行事絵巻』であるならば、その模写絵巻が多く残されているので、ある程度知られているが、この名前はほとんど知られていないであろう。私も、先年この絵巻を見た時には、こんな作品が絵巻になるのか、と感心したものである。 『年中行事歌合』自体は、南北朝期に二条良 […]
-
奈良絵本・絵巻の研究と収集(石川透)
2026/01/16
奈良絵本・絵巻の研究と収集(76)ー天稚彦草紙ー
2025年12月をもって終刊となりました『日本古書通信』にて連載されていた、石川透先生のコラム「奈良絵本・絵巻の研究と収集」を、今後はこちらで連載いたします。 『天稚彦草紙』は、御伽草子の一作品として、『新潮日本古典集成・御伽草子集』(一九八〇年、新潮社)にも収録され、現代では容易に読むことができる […]


