製本・造本【活版印刷の基礎知識10・最終回】

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  • 製本・造本【活版印刷の基礎知識10・最終回】

    書籍・雑誌を、最終的に仕上げて、取次などの流通ルートに納品するのは製本所の仕事である。 大規模な印刷会社であれば、製本部門をもっている。 製本の様式は、大きくは、上製本と並製本の二つに分かれる。 その違いは、製本の製作工程による。 並製本は、本文・見返し・扉と表紙などを組み立てた後に、規格の寸法に断 […]

  • MS-DOSでできること・その2「拡張子・ワイルドカードとバッチファイルについて」 【文学・歴史資料のデジタル加工入門4】 (木越 治)

    ●ファイル操作のためのコマンド ファイル操作で一番多い作業は、コピー・移動・削除、それと名前の変更だろう。 MS-DOS でこれにあたるコマンドは、 コピー copy または xcopy 移動  move 削除  del  (deleteの略) 名前の変更  ren (renameの略) この他に、 […]

  • 象嵌(ぞうがん)【活版印刷の基礎知識9】

    印刷後に誤植が見つかった場合や、増刷時に加筆訂正しなければならない場合、「象嵌(ぞうがん)」という手法で、版を訂正することがある。 鉛版の誤植・訂正部分を切り込んで、活字を埋め込み、その状態で紙型に取り直し、改めて鉛版を作る。 数字分の訂正や文字数が変更になった場合は、正しい文字も含めて一行単位、段 […]

  • 若狭湾の大地震【古記録拾い読み1】

    1週間ほど前の9月1日は「防災の日」。むろん、今から約90年前の1923年に発生した関東大震災にちなんだものだ。最近、編集した書籍の中から印象に残った大地震の記事を紹介する。 ●『兼見卿記』天正13年(1585)11月29日条(史料纂集古記録編 第173回配本 兼見卿記3所収) 子刻大地震、屋宅既ユ […]

  • 暴食,色欲……宣教師のみた日本人の“大罪”(日埜博司・ポルトガル文献学)

    ●異色の書 『懺悔録』 の刊行 1632年,ローマの布教聖省(プロパガンダ・フィデ)は,イスパニア人ドミニコ会宣教師ディエゴ・コリャードの編著『懺悔録』を刊行した。1620年代初め迫害下の長崎近辺で,みずからが聴取した名もなき日本人キリシタンの告解を,モーセの十誡や七つの大罪というテーマごとに分類, […]

  • MS-DOSでできること・その1「コマンドを使ってみる」 【文学・歴史資料のデジタル加工入門3】 (木越 治)

    ●MS-DOSを使ってみる Windows は、もともとは MS-DOS という OS から出発している。本連載コラム1回目の冒頭に書いたように、MS-DOSはキーボードからコマンドを入力することによって操作するシステムであった。やがて Windows 3.1 というのが発表され、マウスで動かすこと […]

  • 印刷について【活版印刷の基礎知識8】

    印刷所内で校了になった組版をそのまま印刷することは直刷り(じかずり)と呼ばれる。 しかし、直刷りすることは稀で、その理由は二つある。 一つは増刷に備えて紙型(しけい)を作り、紙型に活字合金を流し込んだ版(鉛版・えんばん)を作成し、それを印刷機に掛ける。 紙型は複数回使用することができる。 もう一つの […]

  • フリーウェアの話と前回の別解 【文学・歴史資料のデジタル加工入門2】(木越 治)

    【フリーウェア(無料ソフト)を活用する】 前回紹介したテキスト・エディタ「秀丸」はシェアウェアなので、使用し続けるには決められた金額を支払う必要がある。が、無料のフリーウェアとして提供されている小物ツールにも、とても便利な機能を持つものがたくさんある。 今回紹介するのは、ファイルやフォルダをコピー・ […]

  • 平安貴族の日記を読む(明治大学 加藤友康)

    平安時代史の研究は、「古記録」と呼ばれる平安貴族たちが残した日記の分析・研究を措いては成り立ちがたい。平安時代の政務や儀式、また文化や社会の構造の実態を解明し、平安貴族の行動様式を解析するときに欠くことのできない、貴族社会の実態を記した貴重な史料といえる。 文字によって記され情報伝達の機能をもった文 […]

  • 出版(編集)者の仕事【活版印刷の基礎知識7】

    組み上がり頁数が予定頁数に収まっているか確認し、次に原稿と校正刷りの文字を一字一字見比べ、誤字・脱字・指定と異なる点がないかを見る校正(原稿引き合わせ)を行う。 校正の要は、決して文章を読むのではなく文字を見比べることにある。 原稿と違っている場合は校正記号に準拠した訂正指示を入朱した後、今度はその […]