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コラム

色校正裏話【高精細カラー版の製作現場2】

今回のテーマは、製版と印刷の工程に関わる「色校正」のお話です。

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藍と紫の打曇紙

新天理図書館善本叢書第3期『源氏物語 池田本』の原本(鎌倉末写)には、各冊毎に藍と紫の打曇紙の表紙がつけられており、室町期の後補表紙とみられています。今回、上記第3回配本分の色校正の一例として、その藍の色味をいかにして調整したかをご紹介します。

 

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藍と紫の打曇紙

 

 

原本照合のタイミング

本叢書の製作過程では、印刷の1週間前くらいを目安に収録原本と本紙色校正(実際の印刷用紙・印刷機での校正刷)とを照合し、最終調整を行います。「印刷の1週間前くらい」というのも一つのポイントで、原本を見たあとの間隔が空きすぎると微妙な色合いの印象を保持しつづけることが難しく、製作関係者の脳内イメージが鮮明なうちに本番印刷に臨むためです。天理図書館での原本照合には、製作現場の総監督ともいうべき天理時報社の制作部長・辰巳氏に出向いてもらいます。貴重な原本を担当の岡嶌偉久子先生に開いていただき、直に校正刷りと照合するという緊張感あふれる作業です。具体的には1頁毎に照合を進め、要調整箇所について校正刷に指示を書き込んでいきます。

今回、この過程で原本表紙の藍色が校正刷では若干濃いことがわかり調整することになったのですが、色を調整するということは具体的に何をどうするのでしょうか。