脚注に書かなかったこと【会計報告書が語る古代の社会 12】

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  • 脚注に書かなかったこと【会計報告書が語る古代の社会 12】

    奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 『翻刻・影印 天平諸国正税帳』の編纂作業では、脚注に何を書くか、書かないかの線引きが大きな課題だった […]

  • 端数の問題 【会計報告書が語る古代の社会 11】

    奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 古代日本の会計報告である正税帳には、穀物の「把」単位の端数処理や、出挙(すいこ)における貸し出しの不 […]

  • 賑給(しんごう)の実際は 【会計報告書が語る古代の社会 10】

    奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 「賑給(しんごう)」は、国家の慶事や災害時に、高齢者や身寄りのない人々、病人などに食料を支給する古代 […]

  • 廝(かしわで)の任務 【会計報告書が語る古代の社会 9】

    奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 「正税帳」からは、当時の料理人「廝」の任務も明らかになる。天皇に献上する特別な食材を運ぶ旅に同行した […]

  • 酒の記事の真実は 【会計報告書が語る古代の社会 8】

    奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 「正税帳」に記されたとある高官への「酒」の支給量。規定の2倍もの酒が記されている。これは「誤記」なの […]

  • 女性皇太子と珠玉【会計報告書が語る古代の社会 7】

    奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 「正税帳」に記された珍しい「珠玉を探す使者」の記録。この使者は、当時の女性皇太子(後の孝謙天皇)に仕 […]

  • 捕虜になった蝦夷―俘囚の旅―【会計報告書が語る古代の社会 6】

    奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 「正税帳」には、東北地方で捕らえられた蝦夷の人々、「俘囚」たちの、遠く九州までの旅の記録が残されてい […]

  • 倉の中の穀の量り方【会計報告書が語る古代の社会 5】

    奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 奈良時代の日本では、穀物の量を斛・斗・升などの単位で測っていた。しかし、枡で正確に測るのは難しかった […]

  • 国内を巡る国司の食事と業務【会計報告書が語る古代の社会 4】

    奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 平安時代の地方官「国司」は、各地を巡って業務にあたった。「正税帳」には、そんな彼らの出張の様子や、そ […]

  • 古代馬のリアルな生涯【会計報告書が語る古代の社会 3】

    奈良時代の正倉院文書に国ごとの会計の収支決算報告書「正税帳」が27通現存する。それを読み解くと、当時の地方財政・特産物・交通手段・産業、さらにはパンデミックによる救済措置・被害状況までが見えてきた。 「正税帳」には古代の馬たちの生涯が記されている。献上される「御馬」や種馬「父馬」の待遇の違い、雨具を […]