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文学・歴史資料のデジタル加工入門

「正規表現」を使ってデータを加工してみよう 【文学・歴史資料のデジタル加工入門1】(木越 治)

【データファイル=テキストファイルをExcelに読み込むコツ】

あとは、これを、Excelに読み込むだけであるが、このときも、ちょっとした要領が必要なので、簡単に解説しておこう。

まず、この、名前に出席番号のついている、「,」でフィールドが区切られたデータをファイルに保存する。

name.txt

ということにしておこう。次に、Excel(以下は、2010に即して説明している)を起動し、

ファイル → 開く

とやって、このテキストファイルを指定する

e3(Excelは、デフォルトでは、xlsやxlsxなどのExcelファイルしか表示しないから、ファイル名入力ボックスの隣にある拡張子のところを「すべてのファイル」にかえてやらないと見つからないので要注意)。

 

 

 

すると、テキストファイルウィザードが起動するので、テキストファイルの文字コードの種類や、カンマ区切りのファイルかタブ区切りファイルなのか、また、それぞれのフィールドは文字データフィールドか数値フィールドかを聞かれるので、それらに答えていけば、読み込むことができる。

e5 e6

 

あとは、このファイルを「name.xlsx」などのように保存すれば終りである。なお、このテキストファイルをExcelに読み込む作業に関しては、いろいろと工夫すべきところなので、近いうちに改めて詳しく説明したいと思う。

 


 

顔写真・木越治アップロード用木越治(きごしおさむ)
1948年生まれ
1971年 金沢大学文学部国文学科卒業
1975年 東京大学大学院博士後期課程退学。
博士(文学)
金沢大学名誉教授、元上智大学教授
〔主な著作〕
『秋成論』(ペリカン社、1995年)
『秋成文学の生成』(共編、森話社、2008年)
『上田秋成研究事典』(共著、笠間書院、2016年)

『米国議会図書館蔵 日本古典籍目録』(共編、八木書店、2003年)
『講談と評弾―伝統話芸の比較研究―』(八木書店、2010年)