文学・歴史資料のデジタル加工入門
MS-DOSでできること・その3「削除系コマンドの使用法とバックアップ対策について」 【文学・歴史資料のデジタル加工入門5】 (木越 治)
●バックアップのいろいろ
ここで、バックアップの方法について、まとめておく。
a.ファイルのバックアップ
自分がふだん作るファイルは、つねにバックアップを取っておくよう、各ソフトウェアで設定しておくのが基本である。
ワープロソフト「一太郎」であれば、ファイルメニューにある「名前をつけて保存」メニューを選び、下記のように「2か所に保存する」というオプションにチェックを入れれば、以後、作成するファイルすべてについて、指定した場所に同じファイルが保存されるようになる。
このほかに、常に、「$td」という拡張子の履歴ファイルが、同じ場所に作られる。これらは、作業が終わったあとに、
del *.$td
とすれば簡単に消去できる。
秀丸の場合は、「その他」メニューにある「動作環境」を開いて、下記のようにバックアップファイルを作る場所を指定してやればよい。
見てわかるように、私は、一太郎と秀丸のバックアップファイルをおなじところ(c:\Backup)に作るように設定している*。
*なお、ここでは紹介しないが、秀丸には、もうすこし細かく、何段階ものバックアップを作るようにする設定も可能である。