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文学・歴史資料のデジタル加工入門

大量置換のためのツール sed を用いて その2【文学・歴史資料のデジタル加工入門11】 (木越 治)

4.MS-DOSのファイル名とファイルの整理

MS-DOSの画面で作業するときは、ファイル名は、半角・英数だけにし、8文字程度にしておくべきである。 Windows のように漢字の長いファイル名をつけるのはもってのほかであるが、これは、何度かMS-DOS画面で作業してみればすぐにわかる。MS-DOSの作業で一番多いエラーは、タイプミスだからである。これを防ぐためにも、ファイル名は短かく入力しやすいものにしておくべきなのである。

また、MS-DOSで、ファイルにリダイレクトする作業をしていると、たくさんのファイルができる。作業中はしようがないが、作業終了後は、テキストとスクリプト関係とは別ファルダーに整理するとか、それぞれのスクリプトは、なんのためりものかを行頭に

#日記作成用
#文献目録検索用
(行頭の「#」はコメント行であるという意味。ツールは読み飛ばしてくれる)

というふうにメモしておくと、あとで再利用するときにもわかりやすい。

こういうふうに環境を整えていくと、MS-DOSを使うのが楽しくなってくる。MS-DOSは、こういうふうに自分で研究し、環境を整えられるから、小回りがきいて楽しいのである。
Windows になると、環境設定は大がかりになっており、下手にいじったりすると起動しなくなったりするからコワイ(レジストリを何度かいじったことがあるが、この作業は何度やってもコワイ)が、MS-DOSだと、せいぜいコマンドが動かないくらいのことだから、たいしたことはない。