• twitter
  • facebook
メディア紹介

『年号と東アジア―改元の思想と文化―』が紹介

童嶺編『域外漢籍研究集刊』第二十三輯(隋唐中國與域外文獻專號)にて、水上雅晴編/髙田宗平編集協力『年号と東アジア―改元の思想と文化―』の紹介記事が掲載されました。

金子修一撰、王博譯
日唐的改元與大赦——讀《年號與東亞:改元的思想與文化》所感

同論文は、日本で出版された『古文書研究』第91号(2021年)所収の中国語翻訳版で、日本語タイトルは、以下の通りです。

金子修一「日唐の改元と大赦―水上雅晴編・高田宗平編集協力『年号と東アジア―改元の思想と文化―』(八木書店、2019年)に寄せて」

『域外漢籍研究集刊』は中国・台湾・香港・日本・欧米など各国で読まれているものにて、これをきっかけに、本書『年号と東アジア―改元の思想と文化―』のことを知ってもらえれば幸いです。


本書は多彩な分野の専門家が一堂に集結し、日本・中国・朝鮮半島・ベトナムなど漢字文化圏における年号について、その具体的な様相や、選定の手続き、為政者の思惑等々、多様な視点で読解した本です。
漢代に始まり周辺諸国に広まった年号。日本では大化(645-649)から平成まで247の年号が使われ、1300年間以上途切れることなく、現代まで使い続けている世界で唯一の国です。
本書では、日本のみならず、地域は中国・朝鮮半島・ベトナム、時代は古代から近代までを検討の対象とし、年号を軸に、時代による差異、国家による特質などを論じています。
執筆者は中国哲学、中国科学思想史、日本漢学、日本史(古代・中世・近世)、朝鮮史、ベトナム史、日本思想史、倫理学、日本文学、国語学、日本法制史、書誌学など多彩。
言語・王権・ナショナリズム・正統性・儀礼・術数・暦法・古記録などを切り口に、年号の思想・文化を明らかにした初の横断的、学際的、総合的研究です。
カラー口絵「年号を決める―記録・文書・漢籍―」では、国立歴史民俗博物館所蔵品を中心に、資料写真約50点を32頁にわたりカラー掲載。時に名前をつける、年号を決める人々、年号の決め方、年号と漢籍の4幕にわたり、豊富な図版で年号の決定にまつわる事項を紹介しています。

序・目次・索引

本書の一端を知るよすがとして、本書に掲載した序・目次・索引が下記URLより閲覧できます(PDFファイル)。
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/d9784840622271.pdf
序では本書の論考について紹介し、目次は本書の構成を示し、また索引では全論文でどのような語彙が掲出されているかを知ることができます。

編者の水上雅晴先生による書き下ろしコラム「年号と元号」

さらに、編者の水上雅晴先生による書き下ろしコラム「年号と元号」を公開。
改元を迎える今、年号の概要をしることができます。ぜひご覧ください。
https://company.books-yagi.co.jp/archives/5375
水上雅晴編/編集協力 髙田宗平『年号と東アジア―改元の思想と文化―』
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2175