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日本古書通信

「日本古書通信」5月号(89巻5号)5月16日発売

主要目次

川島幸希 「署名本の世界」みたび11 太宰治『正義と微笑』丸山定夫宛
真田幸治 小村雪岱舞台装置目録1
折付桂子 大震災から13年、東北の古本屋(上)古書業界の復興と「店」への思い
竹居明男 百円均一本から見つかった内田魯庵の手紙
安藤武彦 木下長嘯子と徳元と―続・織豊戦場が付合
沖田信悦 一草堂・宮田四郎の外地セドリ日誌(4)
小山力也 リレー連載「ミステリ懐旧三面鏡」32《「虚無への供物」再読の道》
三好 彰 薩摩辞書に見る訛り言葉
小林信行 平田禿木をめぐる人々―鶴田久作(1)
高木浩明 古活字探偵事件帖17表紙はすべて表紙屋か
田坂憲二 吉井勇の読書生活17幸田露伴を読む(上)
石川 透 奈良絵本・絵巻の研究と収集56 堀川夜討
森  登 銅・石版画万華鏡200(最終回)200回を区切りに
三昧堂 『句帖』掲載の立原道造、丸山薫の俳句
その他

百円均一本から見つかった内田魯庵の手紙(竹居明男)より

本誌3月号の拙稿「京都古書業界の近状」で触れた、内田魯庵の手紙について紹介を試みたい。コロナ禍の2022年1月下旬、行きつけの古書店「上海ラヂオ」(出町枡形商店街)を訪れた時、店内の主要部分を占める「百円均一本」棚に、何時に無く「黒っぽい」本が十数冊並べられているのに遭遇した。そのうち目ぼしいもの十点ほどを購入した中に、『魯庵随筆 気紛れ日記』(双雅房、昭和11年6月発行)があった。
同書は、著者歿後の出版で、それほどの稀覯本ではなく、また高価でもないが、その本から内田魯庵の手紙と名刺を入れた、小さい封筒が出て来たのである。
まず、その概要を述べれば、荒木伊兵衛に宛てた手紙で、古賀十二郎への紹介名刺と、その名刺を荒木に送る旨の手紙とを同封したもので、名刺の印刷文字以外、すべてペン書きである。次に封筒・手紙・名刺の文字を読み取ってみよう。


5月号 4月16日発売 定価850円(送料79円) ※ご注文はメールまたは電話、FAXで。

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