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新刊納品

実躬卿記3(尊経閣善本影印集成69 第九輯鎌倉室町古記録 5回配本)

尊経閣善本影印集成 第九輯 鎌倉室町古記録の第5回配本「実躬卿記3」が納品となりました。

「実躬卿記」は鎌倉時代後期の公家、権大納言藤原(正親町三条)実躬(一二六四~?)の日記で、弘安六年正月~延慶元年(一二八三~一三〇八)正月までの自筆日記が現存します。
亀山・後深草・後宇多院等による院政の時期に、廷臣として活躍する実躬の行動が記述されている重要史料です。
紙背にも文書・具注暦・仮名暦・歌合など多彩な記述を含みます。
尊経閣本は弘安十年~徳治二年(一二八七~一三〇七)までの自筆原本で、重要文化財に指定されています。大日本古記録『実躬卿記』にて翻刻され、尊経閣本はその底本となっています。

「実躬卿記3」では嘉元元年・同二年(1303・1304)を所収しました。文書・暦・歌合など、様々な紙背を利用して書かれた自筆日記の醍醐味をぜひともご覧ください。

なお解説をご担当の菊地大樹先生に、本書の見どころを執筆いただきました。ぜひご覧ください。

菊地大樹(東京大学史料編纂所)
「高精細カラー版で読む中世公家の自筆日記 『実躬卿記』の見どころ」
https://company.books-yagi.co.jp/archives/6203


第9輯鎌倉室町古記録(全10冊)の収録書目は、日記の記主による自筆原本や唯一の古写本などの逸品ばかりで、公家・武家・僧侶・医者など多彩な人々が残した日記を収録しました。中世日記の世界をご堪能ください。
本第9輯では以下の書目を高精細カラー版でお届けします。詳細内容見本(12頁)はこちらからご覧いただけます。ご期待ください。

●所収書目
【公家】
実躬卿記(自筆原本・重要文化財)
宣陽門院御落飾記(唯一の古写本)
後愚昧記〔山門嗷訴記・実豊卿記〕(自筆原本)
公秀公記(自筆原本)
実隆公記(自筆原本)
【下級官僚】
外記日記〔新抄〕(唯一の古写本)
享禄二年外記日記(唯一の古写本)
【武家】
建治三年記(自筆原本・重要文化財)
【僧侶】
碧山日録(唯一の古写本)
蔗軒日録(唯一の古写本)
【医者】
盲聾記(自筆原本)


●尊経閣善本影印集成 第九輯 鎌倉室町古記録(全10巻)
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2198

●5回配本69 実躬卿記3
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2190