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メディア紹介

『熱田本日本書紀』が神社新報で紹介

神社新報(2018年2月26日)で、小社刊行物『熱田本 日本書紀』がとりあげられました。「解説者が語る 熱田本『日本書紀』影印の刊行 荊木美行(皇學館大学研究開発推進センター副センタ―長)」という、本書の解説を担当された荊木先生による紹介記事です。『熱田本 日本書紀』刊行の経緯と意義が詳細にのべられています。

https://www.jinja.co.jp/news/news_009854.html

刊行にいたる経緯については、次のようにあります。

「…まづ、古典籍の影印本の出版では定評のある八木書店に打診したところ、同社も快諾。…」

「撮影は、平成二十八年三月末から開始され、…撮影と調査は無事終了。その後、天理時報社において最新の技術を駆使して印刷が進められ、これと並行してわれわれが「解説」の執筆を開始。平成二十九年七月には、再度の原本調査と色校正を実施し、…」

さらに、熱田本の意義については、

「…熱田本の価値を挙げれば枚挙に遑がないが、まづはその分量と書写の古さであらう。…」

「…また、その魅力は、紙背にも存在する。巻第三~六及び九~十五が和歌懐紙の紙背を利用して書写されたものであることはよく知られてゐるが、これはたんなる反故紙の二次利用ではない。前述の四世浄阿を中心に催された歌会で使用された懐紙なのである。…」

「…熱田本は、一言で云へば、汲めども尽きぬ泉のやうな存在である。…」

とあります。ほかにも詳細な紹介があります。ぜひ本紙をご覧ください。

これで先日掲載された毎日新聞、朝日新聞、読売新聞全国版についで、5紙での紹介となりました。過去の記事は以下よりご覧ください。


毎日新聞・朝日新聞・読売新聞全国版・名古屋版の記事詳細は以下の通りです。

【毎日新聞2018年2月5日夕刊】「日本書紀:熱田神宮所蔵 全巻を複製出版」
https://mainichi.jp/articles/20180205/dde/014/040/008000c

「…原本がないだけに、『書紀』を読み解くには各種の写本を見比べ、本文を確定してゆく。また読み方を伝える訓点が付されているのが『書紀』の特徴だが、熱田本にも膨大な訓点が書き込まれている。当時どのように読まれていたのかが分かり、日本語史の上でも重要な資料だ。…」

【朝日新聞2018年2月7日夕刊】「「日本書紀」熱田本、高精細カラーで復刻・出版」
https://digital.asahi.com/articles/DA3S13349557.html
「…書写年代が古ければ、日本書紀の本文を検討する上で、重要なヒントがつかめる可能性がある。他の写本とは異なる訓(読み)が記された単語も多く、日本語の伝来や形成過程を考えるうえでも、今後、重要な書籍になりそうだ。…」

【読売新聞2018年2月21日朝刊】「「日本書紀」高精細カラー複製本 全3巻」

「…皇学館大の遠藤慶太准教授(日本古代史)は「今回のような鮮明な写真があれば、活字化されたテキストの誤りも指摘でき、より精緻な研究が行える」と話す。…」

【読売新聞(地域面・愛知)2018年2月22日】「日本語の変遷記す「熱田本」 複製本出版 日本書紀最古級の写本」
http://www.yomiuri.co.jp/local/aichi/news/20180222-OYTNT50072.html

「…「熱田本」には、他の写本にはない単語や熟語の読み仮名が多数あるが、国の重要文化財のため、原本を自由に見られる機会はこれまで少なかったためだ。…」
「…木田章義・京都大名誉教授(国語学)は「ほかの重要な写本は複製本が刊行されていたが、熱田本はなかったため、日本書紀の写本の研究は中途半端なままだった。古い読み方の研究が可能になり、丁寧な比較研究もできるようになる」と話している。…」


【関連コラム】日本書紀好きにはたまらない、「『日本書紀』の主な写本一覧」表、および「日本書紀写本アクセスガイド」を掲載!

日本書紀の写本一覧と複製出版・Web公開をまとめてみた

 


熱田本日本書紀の詳細はこちら

熱田本 日本書紀(全3冊)
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2135

*分売はこちら
■熱田本 日本書紀1
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2136

■熱田本 日本書紀2
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2137

■熱田本 日本書紀3
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2138