• twitter
  • facebook
出版部

日本書紀の写本一覧と複製出版・Web公開をまとめてみた

■現存しない「原本」

日本の古代を知るためにもっとも重要な史料の一つが、『日本書紀』です。奈良時代の720年に成立した、いわゆる六国史(りっこくし)の第一にあたる歴史書で、本文全30巻と系図1巻とがあったとされます。本文、系図ともに奈良時代の原本は現存していませんが、本文の全30巻については後世の人々により書き写された本が残っており、原本を知るよすがとなっています。

『日本書紀』は教科書にも取り上げられるほど有名な史料で、文庫本などでも読むことができます。ともするとこうした歴史書が現代でも読めることは「当たり前」のように感じますが、必ずしもそうではありません。

たとえば六国史の3番目にあたる『日本後紀』(840年成立)は、全40巻のうち10巻しか残っておらず、残りの30巻は書写されたものの、戦災などで消失してしまい、(他の史料に引用される逸文を除いて)読むことができません。和書の印刷がまだ一般的でなかった当時、読みたい、残したいという書物が筆写され、大事に保管されて今日に伝わったのです。

こうした先人のたゆまぬ努力の結果、全30巻にもなる『日本書紀』は今日まで伝わり、われわれは1300年前の『日本書紀』を今も読むことができるのです。

 

■書き写された日本書紀

多くの人に書き写され、今日まで残った『日本書紀』。それでは、『日本書紀』にはどれくらいの写本が残っているのでしょうか。

次の「『日本書紀』の主な写本一覧」をご覧下さい(PDFファイル)。これはかつて前田育徳会尊経閣文庫編『尊経閣善本影印集成26 日本書紀』(八木書店、2002年)に収録した、石上英一先生「尊経閣文庫所蔵『日本書紀』の書誌」の付表をもとに、加筆し作成したものです。この表からさまざまなことが浮かび上がります。

この表は、おおよそ左が一番古い写本で、右に行くにしたがって新しくなります。

日本書紀の主な写本一覧

 

奈良時代に成立した『日本書紀』の原本に近い本文を読みたい、と考えた時、残された複数の写本を参照して本文を確定する校訂作業が必要です。なるべく古い時代の写本のほうが写し間違いも少なく、原本に近いと考えるのが自然です。古くなると欠巻だらけにはなりますが、「巻○で一番古い写本は△△本だよね。」とか、「巻○には写本が●●●●あるよね。」といった知識が必要となるのです。

ところが、『日本書紀』の写本の残存状況を正確に記憶している人は中々いません。そこで『日本書紀』の写本で、どの巻にどの写本が現存しているのか。これを一覧にしたのが「『日本書紀』主要写本の一覧」になります。

たとえば、巻10応神天皇紀を調べたいとします。主な写本で残っているものは、表によると①田中本、④書陵部本、⑩熱田本、⑪北野本、⑫伊勢本、⑬兼右本、⑭内閣文庫本になります。このうち、⑩熱田本が2017年12月に待望の初公刊となり(後述)、⑭内閣文庫本をのぞいてすべて複製出版にて見ることができます。くわえて、⑭内閣文庫本もWebで公開されており、容易に原本へアクセスできるようになりました。

ちなみにこの「内閣文庫本」(国立公文書館所蔵)ではじめて「全30巻」がそろいます。『日本書紀』は奈良時代に成立しましたが、全巻揃いの写本をみるためには、約900年もあとに書き写された内閣文庫本まで待たなくてはなりません。

 

■複製・ネットで見られる日本書紀

この表では、すでに複製出版されているもの、インターネットで閲覧することができるものもその情報を明示しました。『日本書紀』の主要写本は、ほとんどが複製出版されており、さらに電子化されてウェブ公開されているものが多いことがわかります。詳細は本コラムの末尾の「日本書紀写本アクセスガイド」を参照ください。

電子化されたものは、いつでもどこでも見られる利便性があり、今後さらなる活用が見込まれます。もっとも、電子化されたものの底本はほとんどが戦前のモノクロ複製本であり、それらは当然モノクロ画像になります。ウェブ公開用に画像データが新たに作成されたわけではないことには注意が必要です。

くわえて、戦後に出版社から刊行されている紙の出版物では、書き下ろしの解説がついていることも見逃せません。ページにたどり着きやすくする目次、柱の情報も紙の書籍ならではの利便性があります。ディスプレイ環境に依存するデジタルとは違い、カラー印刷であれば、安定した再現性が保てることも紙の書籍の長所です。こうした電子と紙との特長をおさえた上での利用が必要になります。

 

■初公刊の熱田本日本書紀

先に紹介した写本の一つに、「熱田本日本書紀」があります。熱田本は、巻1から巻15まで(巻11は欠)14巻が現存しております。『日本書紀』は全30巻ですから、「半分しかないじゃないか。」と思われるかもしれません。しかし、これほど古い時代の写本が全体の半分近く残されているのは極めて稀なことは、先に掲げた表からお分かり頂けることと思います。その希少性から国の重要文化財に指定されております。

このたび小社では、原本を新たに撮影し、高精細カラー版によって複製した『熱田本日本書紀』を刊行いたしました。熱田神宮といえば、三種の神器の一つ、草薙の剣をご神体とすることで有名ですが、その熱田神宮に伝えられた『日本書紀』の古写本が複製出版されることで、いつでも簡単に調査できるようになったのです。

加えて、原本調査を踏まえた詳細な書き下ろし解説も付しました。書誌解説(荊木美行・遠藤慶太執筆)、熱田社の歴史(野村辰美・福井款彦執筆)、訓点解説(木田章義・大槻信執筆)に加え、影印本でははじめての料紙解説(渡辺滋執筆)も見どころです。

 

■最古の写本14巻

あらためて先に掲示しました「『日本書紀』の主な写本一覧」をご覧ください。熱田本14巻のうち、なんと『日本書紀』の最古の写本が7巻もあります。くわえて、全巻に渡り朱書等で訓点が施されているのも貴重です。『日本書紀』本文に付された訓点は、昔の日本語を研究する上で必須の資料となります。これほど重要な写本が、このたびの影印出版で「初公刊」となり、私たちの机上で手にとってじっくりとみることができるようになったのです。

これまでみることのできなかった最重要写本の一つ、『熱田本日本書紀』をぜひご堪能ください。

 

■日本書紀写本アクセスガイド

最後に、これまでの主要な『日本書紀』写本の複製出版の状況や、Webサイトで閲覧できるものをご紹介いたします。なお冒頭の①から⑭の数字は、先に掲げた表と対応しています。あわせてご参照ください。

①田中本(計1巻〔巻10〕・奈良国立博物館所蔵・国宝)
【影印本】『日本書紀 秘籍大観(巻之部)』(大阪毎日新聞社、1926年)〔モノクロ/コロタイプ/解説黒板勝美〕
【Webサイト】奈良国立博物館収蔵品データベース〔カラー〕 http://www.narahaku.go.jp/collection/1190-0.html
(参考)【Webサイト】国立国会図書館デジタルコレクション
黒板勝美「日本書紀解説」http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1192120
*黒板勝美『虚心文集』6(吉川弘文館、1940年)に再録。国会図書館サイトで閲覧可。 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1266417/215?viewMode=

 

②岩崎本(計2巻〔巻22・24〕・京都国立博物館所蔵・国宝)
【影印本1】『日本書紀 秘籍大観(巻之部)』(大阪毎日新聞社、1926年)〔モノクロ/コロタイプ/解説黒板勝美〕
【影印本2】『日本書紀 巻第22(推古)』・『日本書紀 巻第24(皇極)』(日本古典文学刊行会、1972年)
【影印本3】京都国立博物館編『京都国立博物館所蔵 国宝 岩崎本日本書紀』(勉誠出版、2014年)〔カラー/石塚晴通・赤尾栄慶解題〕
【Webサイト】e国宝 〔カラー/一部〕  http://www.emuseum.jp/detail/101085
(参考)【Webサイト】国立国会図書館デジタルコレクション
黒板勝美「日本書紀解説」 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1192120
*黒板勝美『虚心文集』6(吉川弘文館、1940年)に再録。国会図書館サイトで閲覧可。 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1266417/215?viewMode=

 

③前田本(尊経閣本)(計4巻〔巻11・14・17・20〕・前田育徳会尊経閣文庫所蔵・国宝)
【影印本1】『日本書紀 秘籍大観(巻之部)』(大阪毎日新聞社、1926年)〔モノクロ/コロタイプ/解説黒板勝美〕
【影印本2】前田育徳会尊経閣文庫編『尊経閣善本影印集成26 日本書紀』(八木書店、2002年)〔二色刷/石上英一解説・月本雅幸訓点解説〕 https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/162
(参考)【Webサイト】国立国会図書館デジタルコレクション
黒板勝美「日本書紀解説」 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1192120
*黒板勝美『虚心文集』6(吉川弘文館、1940年)に再録。国会図書館サイトで閲覧可。 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1266417/215?viewMode=

 

④書陵部本(宮内庁本・図書寮本・禁中本・北畠本・興国本)(計12巻〔巻2・10・12-17・21-24〕・宮内庁書陵部所蔵)
【影印本1】『日本書紀 秘籍大観(帖之部)』(大阪毎日新聞社、1926年)〔モノクロ/コロタイプ/解説黒板勝美〕
【影印本2】『宮内庁書陵部本影印集成 日本書紀1-4』(八木書店、2005-06年)〔二色刷/書誌解説:石上英一・訓点解説:石塚晴通/訓点総索引〕https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/456
【Webサイト1】国立国会図書館デジタルコレクション〔モノクロ・【影印本1】をデジタル化し公開〕
第2 神代巻 下 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182103
巻10 応神天皇紀 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182110
巻12 履仲天皇紀.反正天皇紀 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182116
巻13 允恭天皇紀.安康天皇紀 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182116/24
巻14 雄略天皇紀 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182124
巻15 清寧天皇紀.顕宗天皇紀.仁賢天皇紀 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182135
巻16 武烈天皇紀 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182135/48
巻17 継体天皇紀 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182135/64
巻21 用明天皇紀.崇峻天皇紀 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182138
巻22 推古天皇紀 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182138/32
巻23 舒明天皇紀 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182143
巻24 皇極天皇紀 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182143/13
黒板勝美解説 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1192120
(参考)【Webサイト】国立国会図書館デジタルコレクション
黒板勝美「日本書紀解説」 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1192120
*黒板勝美『虚心文集』6(吉川弘文館、1940年)に再録。国会図書館サイトで閲覧可。 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1266417/215?viewMode=
【Webサイト2】書陵部所蔵資料目録・画像システム(図書陵文庫 宮内公文書館 陵墓課)〔カラー〕
https://shoryobu.kunaicho.go.jp/Toshoryo/Detail/1000077430000

 

⑤鴨脚本(嘉禎本)(巻2・国学院大学所蔵)
【影印本1】『日本書紀 第2』(古典保存会、1941年)(解説山田孝雄)
【影印本2】岡田荘司責任編集『國學院大學貴重書影印叢書 四 日本書紀・古語拾遺・神祇典籍集』(朝倉書店、2016年)〔解題小林宣彦〕
【Webサイト】国立国会図書館デジタルコレクション〔モノクロ・【影印本1】をデジタル化し公開〕 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1142330

 

⑥弘安本(卜部兼方書写本・懐賢本・吉田本)(計2巻〔巻1・2〕・京都国立博物館所蔵・国宝)
【影印本1】赤松俊秀編著『国宝 卜部兼方自筆 日本書紀神代巻』(法蔵館、1971年)〔付翻刻・研究(赤松俊秀)〕
【影印本2】京都国立博物館編『京都国立博物館所蔵 国宝 吉田本日本書紀』(勉誠出版、2014年)〔カラー/石塚晴通・羽田聡解題〕
【Webサイト】e国宝〔カラー/一部〕 リンクはこちら

 

⑦乾元本(卜部兼夏書写本)(計2巻〔巻1・2〕・天理図書館所蔵・国宝)
【影印本1】天理大学附属天理図書館編『天理図書館善本叢書和書之部1 古代史籍集』(八木書店、1972年)〔モノクロ/解題石崎正雄〕 https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/277
【影印本2】天理大学附属天理図書館編『新天理図書館善本叢書2・3 日本書紀 乾元本1・2 神代上下』(八木書店、2015年)〔カラー/遠藤慶太解題・是澤範三訓点解説〕
乾元本1 https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/520
乾元本2 https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/521

 

⑧丹鶴本(計2巻〔巻1・2〕・原本は現存せず)
【影印本1】『丹鶴叢書 日本書紀(神代巻)・春記』(国書刊行会、1912年)〔モノクロ/影写本〕
【影印本2】『日本書紀 巻第一・第二』(民友社、1914年)
【Webサイト1】国立国会図書館デジタルコレクション〔モノクロ・【影印本1】をデジタル化し公開〕 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1088288
【Webサイト2】佛教大学図書館デジタルコレクション〔カラー〕
1 こちら
2 こちら

 

⑨水戸本(彰考館本・剣阿本・嘉暦本・曇春本・鎌倉本)(計2巻〔巻1・2〕・徳川ミュージアム〔旧水府明徳会〕・国宝)
【影印本】日本文献学会編『日本文献学会叢刊1 日本書紀 巻1・2』(有朋堂、1944年)〔解説田山信郎〕
【Webサイト】国立国会図書館デジタルコレクション〔モノクロ・【影印本】をデジタル化し公開〕
巻1 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1142470
巻2 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1142476

 

⑩熱田本(永和本・金蓮寺四世本)(計14巻〔巻1-10・12-15〕・熱田神宮所蔵・重要文化財)
【影印本】熱田神宮編『〔高精細カラー版〕熱田本 日本書紀(全3冊)』(八木書店、2017年)〔カラー/荊木美行・遠藤慶太〔書誌解説〕/木田章義・大槻信〔訓点解説〕/渡辺滋〔料紙解説〕/野村辰美・福井款彦〔熱田社史〕〕 https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2135
※巻3のみコロタイプ印刷の複製あり。

 

⑪北野本(兼永本)(計28巻〔巻1・3-13・15-30、取り合わせ本〕・北野天満宮所蔵・重要文化財)
【影印本】貴重図書複製会編『日本書紀 国宝北野本』(貴重図書複製会、1941年)(モノクロ)
【Webサイト】国立国会図書館デジタルコレクション〔モノクロ・【影印本】をデジタル化し公開〕リンクはこちら

 

⑫伊勢本(応永本)(書陵部・穂久邇(ほのくに)文庫などに所蔵)
(a)穂久邇文庫本(計24巻〔巻3-15・17・18・20-29〕・穂久邇文庫所蔵、15世紀の書写)
【影印本1】『神道大系古典篇 日本書紀 上・中・下』(神道大系編纂会、1983年)
(b)内閣文庫本(釈道祥奥書本)(計24巻〔巻3-16・18・21-29〕・国立公文書館所蔵)
【Webサイト】国立公文書館デジタルアーカイブ〔カラー〕
リンクはこちら
(c)無窮会本(応永本)(計23巻〔巻3-8・10-16・18・21-29)・無窮会神習文庫所蔵)
(d)御巫清白氏旧蔵本(計1巻〔巻3〕・神宮文庫所蔵)
【影印本2】神宮古典籍影印叢刊編集委員会編『神宮古典籍影印叢刊2 古事記・日本書紀(下)』(八木書店、1982年)〔モノクロ/西宮一民解説〕

⑬兼右本(計28巻〔巻3-30〕・天理図書館所蔵・重要文化財)
【影印本】天理大学附属天理図書館編『天理図書館善本叢書和書之部54~56 日本書紀 兼右本一~三』(八木書店、1983年)〔モノクロ/林勉解題〕

⑭内閣文庫本(内閣本・文明本・永正本・楓山本・秘閣官本)(計30巻〔巻1-30〕・国立公文書館所蔵)
【Webサイト】国立公文書館デジタルアーカイブ〔カラー〕 リンクはこちら


以下、表に示した以外の『日本書紀』写本について、ご紹介いたします。

〇巻1断簡
(a)佐佐木本(佐佐木幸綱氏蔵・国宝)
【影印本1】『日本書紀 秘籍大観(帖之部)』(大阪毎日新聞社、1926年) http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182092
【影印本2】文化庁監修『国宝・重要文化財大全』七 書籍上巻(毎日新聞社、一九九八年)(モノクロ)
【Webサイト1】国立国会図書館デジタルコレクション〔モノクロ・【影印本1】をデジタル化し公開〕 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1182092
(参考)【Webサイト】国立国会図書館デジタルコレクション  黒板勝美「日本書紀解説」http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1192120
*黒板勝美『虚心文集』6(吉川弘文館、1940年)に再録。国会図書館サイトで閲覧可。http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1266417/215?viewMode=

(b)四天王寺本(四天王寺蔵・重要文化財)
【影印本1】『(新訂増補)国史大系 日本書紀』一上 口絵写真(吉川弘文館)
【影印本2】文化庁監修『国宝・重要文化財大全』七 書籍上巻(毎日新聞社、一九九八年)(モノクロ)

(c)猪熊本(個人蔵)
【影印本】『日本書紀第二』(古典保存会、1941年)(解説山田孝雄)
【webサイト】国立国会図書館デジタルコレクション〔モノクロ・【影印本】をデジタル化し公開〕
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1142330

〇向日神社本(延喜本)(巻2・向日神社蔵、重要文化財)

〇為縄本(巻1・神宮文庫所蔵)
【影印本】神宮古典籍影印叢刊編集委員会編『神宮古典籍影印叢刊2 古事記・日本書紀(下)』(八木書店、1982年)〔モノクロ/西川順土解説〕

〇三嶋本(応永本)(計3巻〔巻1-3〕・三嶋大社・國學院大學所蔵)
【影印本1】『三嶋本日本書紀』(三嶋本日本書紀影印刊行委員会、1982年)(巻1-3)
【影印本2】岡田荘司責任編集『國學院大學貴重書影印叢書 四 日本書紀・古語拾遺・神祇典籍集』(朝倉書店、2016年)〔解題小林宣彦/難読箇所一覧 木村大樹・塩川哲朗・山口祐樹〕(巻1・3)

〇阪本龍門文庫本(阿倍文殊院本・計2巻〔巻1-2〕・阪本龍門文庫所蔵・明徳2年〔1391〕奥書)
【Webサイト】阪本龍門文庫善本電子画像集(カラー)
http://mahoroba.lib.nara-wu.ac.jp/y05/html/192/index.html

〇円威本(嘉吉本)(巻2・台湾大学所蔵)
【影印版】是澤範三・山口真輝主編/洪淑芬訳『國立台灣大學圖書館典藏日本書紀影印校勘本(1)圓威本』(台大出版中心、2012年)

〇玉屋本(東京国立博物館所蔵)(計3冊〔巻1-10〕)
【webサイト】東京国立博物館 画像検索(カラー)
1(巻1-3)http://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/E0070751
2(巻4-6)http://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/E0070828
3(巻7-10)http://webarchives.tnm.jp/imgsearch/show/E0070874

〇勅版本(慶長勅版)(計2巻〔巻1・2〕・国立国会図書館他所蔵)
【Webサイト1】 国立国会図書館デジタルコレクション(カラー)
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1288454
【Webサイト2】国学院大学図書館デジタルライブラリー(カラー)
巻1 http://k-amc.kokugakuin.ac.jp/DM/detail.do?class_name=col_ldl&data_id=16318
巻2 http://k-amc.kokugakuin.ac.jp/DM/detail.do?class_name=col_ldl&data_id=16319

〇古活字版(計25巻〔巻1・2・6-23・26-30〕)(国学院大学所蔵ほか)(カラー)
【Webサイト】国学院大学図書館デジタルライブラリー
http://k-aiser.kokugakuin.ac.jp/digital/diglib/syoki1/mag1/pages/page001.html


参考文献
・中村啓信「古事記 日本書紀 諸本・注釈書解説」『別冊国文学』49(神野志隆光編「古事記日本書紀必携」)、1995年
・毛利正守「古写本と版本」小島憲之ほか校注・訳『新編日本古典文学全集 日本書紀①』(小学館、1994年)
・石上英一「尊経閣文庫所蔵『日本書紀』の書誌」前田育徳会尊経閣文庫編『尊経閣善本影印集成26 日本書紀』(八木書店、2002年)
・西宮一民「日本書紀 巻第三 応永三十四年 春瑜写」神宮古典籍影印叢刊編集委員会編『神宮古典籍影印叢刊2 古事記・日本書紀(下)』(八木書店、1982年)
・大野晋「諸本」坂本太郎ほか校注『日本古典文学大系67 日本書紀 上』(岩波書店、1967年)
・遠藤慶太『日本書紀の形成と諸資料』(塙書房、2015年)
・文化庁監修『国宝・重要文化財大全』七 書籍上巻(毎日新聞社、一九九八年)
・国立国会図書館デジタルオンライン「日本書紀古本集影 : 撰進千二百年紀念」(日本書紀撰進千二百年紀念会、1920年序)http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1185489


(本コラムの執筆:出版部恋塚嘉)