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日本古書通信

「日本古書通信」12月号(88巻12号)12月14日発売

主要目次

川島幸希 「署名本の世界」みたび6 谷崎潤一郎『人魚の嘆き 魔術師』瀧田樗陰宛
酒井忠康 海野弘さんを偲んで
中尾 務 『三人』から『VIKING』へ―富士正晴調査余滴
大和田茂 関東大震災100年 虐殺事件関係のイベントと出版について
まんがと音楽資料 徳尾書店・高畠裕幸さんのお話
高山直也 広津和郎の通俗小説「純情」について
小林昌樹 書店の中をのぞいてみる―図書館絵葉書を集めて2
牧村健一郎 山尾庸三と明治6 なぜ、盲唖教育に取り組んだか
高木浩明 古活字探偵事件帖12 残された謎の足跡
田坂憲二 吉井勇の読書生活12 木下杢太郎を読む(下)
北原尚彦 リレー連載「ミステリ懐旧三面鏡」27 後の大物ミステリ作家のゲームブック
石川 透 奈良絵本・絵巻の研究と収集51 十二類鶏犬絵巻
岡崎武志 昨日も今日も古本さんぽ158「古本日誌」(最終回)
森  登 銅・石版画万華鏡195 凸版印刷
樽見 博 八勝堂書店八木勝七回忌遺稿集
その他

関東大震災100年 虐殺事件関係のイベントと出版について(大和田茂)より

今年は関東大震災から100年目である。1923年9月1日発生した大地震による人的、物的被害は未曽有のものであった。そして震災下、流言蜚語による朝鮮人・中国人の大虐殺(前者が6000人以上、後者が300人以上)と社会主義者・労働運動家への軍隊・警察による虐殺事件(亀戸事件、「甘粕事件」)が起こったことは周知であるが、戦後、これらの虐殺事件に対し、学術、芸術・市民運動など広い分野で、追悼・調査・研究・創作が持続して行われ、歴史の闇に埋もれさせない真相究明への努力が今日まで重ねられてきた。
さすがに記念すべき100周年を迎えて、各種イベント、出版、映画上映など、6月頃から10月にかけて動きが盛んであった。もちろん、そのすべてをカバーすることはできないが、記録という意味で、知りうる範囲で紹介してみたい。ただ、とくに大杉栄、平沢計七を研究する者としては、叙述が「甘粕事件」、亀戸事件に偏ることもご了承願いたい。


12月号 12月14日発売 定価750円(送料79円) ※ご注文はメールまたは電話、FAXで。

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