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日本古書通信

「日本古書通信」6月号(88巻6号)6月15日発売

主要目次

川島幸希 宮沢賢治『鏡をつるし』
長谷川政國 小沢信男の合同句集『破竹集』
中央市会会長がらんどう有川里江さんに聞く最近の古書業界
加藤詔士 『田辺朔郎博士喜寿年譜』(1937)-お雇い教師H・ダイアーとの交流
高木浩明 古活字探偵事件帖6 異植字版とは何者か?
田坂憲二 吉井勇の読書生活6 太宰治を読む・中
真田幸治 小村雪岱の装幀本雑記8『滝夜叉姫』
北原尚彦 リレー連載「ミステリ懐旧三面鏡」その21《東急文化会館の屋上で買った古本》
石川 透 奈良絵本・絵巻の研究と収集45 女書簡写巻
岡崎武志 昨日も今日も古本さんぽ152 浦和市「金木書店」
森  登 銅・石版画万華鏡189 ビングの田善
出久根達郎 本卦還りの本と卦194 ガチャン
竹居明男 昭和20年代の「内容見本抄」―架蔵のコレクションから③
八木書店古書部 近代日本文人の葉書35

その他

宮澤賢治『鏡をつるし』(川島幸希)より

宮沢賢治の没後の本として有名なのは、賢治の遺言に従って千部作られた『国訳妙法連華経』(昭和9年6月5日発行)であろう。しかしこの本よりも半年以上早く、死の直後に配られた『鏡をつるし』のことを知る人は少ない。それもそのはずで、この本は超稀覯本であり、近代文学専門のベテランの古本屋でさえ扱った経験のある人はほとんどいないのだ。だが、既にこの時点で「宮沢賢治全集抜粋」と明記された本書の意義は、後の賢治全集の刊行経緯を考えるうえでも大きい。そこで本稿では、現時点で確認できた『鏡をつるし』に関する情報を整理して書きたい。
『鏡をつるし』は、賢治の死のちょうど1か月後(昭和8年10月21日)に開催予定だった追悼会の来場者に配るため、宮沢清六が編んだ本である。


6月号 6月15日発売 定価750円(送料79円) ※ご注文はメールまたは電話、FAXで。

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