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日本古書通信

「日本古書通信」3月号(88巻3号)3月15日発売

主要目次

八木書店古書部 近代日本文人の葉書32

〈特集 新時代到来か 図書館と古書店〉
河合郁子 石川県立図書館が新サービスに込めた思い—企画展示の場合
小林昌樹 図書館と古書店の未来―国会図書館デジタルコレクション拡大で考えた
塩村 耕 図書館発、書簡データベースの至福—島田宿桑原家の場合
山中剛史 国会デジコレについて私が思う二、三の事柄
多田蔵人 「意味」の公開—国文学研究資料館の自筆資料公開事業について

〈本と人〉
太田 登 啄木短歌を読む愉しさ—土岐哀果の友情にふれつつ

〈連載〉
高木浩明 古活字探偵事件帖3 欠損活字を探せ!その2
田坂憲二 吉井勇の読書生活3—「養徳叢書」を読む・上
真田幸治 小村雪岱の知られざる雑誌表紙絵35
細川洋希 古本的往復書簡11 竹原千春さまへ 『同時代の作家たち』
北原尚彦 リレー連載「ミステリ懐旧三面鏡」その18《花見で見つけた『ドイル全集』》
石川 透 奈良絵本・絵巻の研究と収集42 真野の長者物語
岡崎武志 昨日も今日も古本さんぽ149 阿佐ヶ谷「古書かいた」池袋「古書往来座」

〈コラム〉
森  登 銅・石版画万華鏡186 日本銀行の存在
出久根達郎 本卦還りの本と卦191 文化住宅
三 昧 堂 高橋鏡太郎の俳句と評論3

その他

国会デジコレについて私が思う二、三の事柄(山中剛史)より

旧臘、国会図書館のデジタルコレクションの全文検索できる資料が二四七万点となったというニュースがあった。ちょうど去年の五月に「個人向けデジタル化資料送信サービス」が始まり、一部全文検索が可能になった。日常的に調べ物をしている者にとって、これはまさに革命的な検索刷新である。まだまだ年月はかかるであろうが、今後全文検索できる資料が徐々に追加されていけば、活字情報をめぐる調査環境は飛躍的に向上するに違いない。では、そうした環境になりゆくいま、これらデータベースに対してどう向き合えば良いのか、またその際どういった問題点があるのか。確かにユーザーとしては興味深い課題である。

先にも触れたように私は日常的に調べ物をしている。これでも文学研究者の端くれなので、調べ物といっても、対象作品の先行研究や研究対象の周辺情報、何か特定の時代的事象についての調査などである。普段からよく利用している代表的なデータベースは、国会のデジコレ、朝日新聞(聞蔵Ⅱ)、読売新聞(ヨミダス歴史館)、毎日新聞(毎索)といった新聞データベース、そして国文学研究資料館のデーターベースあたりである。


3月号 3月15日発売 定価750円(送料79円)※ご注文はメールまたは電話、FAXで。

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