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日本古書通信

「日本古書通信」2022年2月号(2月15日発売)

主要記事

川島幸希 無削除版
三坂 剛 福永武彦自筆識語・署名本蒐集について1
高木庄治 札幌・一古書店主の歩み 弘南堂書店高木庄治氏聞き書き(7)独立開店
古川富章 種田山頭火文献考(5) 山頭火折本句集七冊詳解(中篇)
八木書店古書部 近代日本文人の葉書19
小川力哉 リレー連載「ミステリ懐旧三面鏡」その五≪その絵は墓として金沢にあった≫
牧村健一郎 社会的弱者へのまなざし-渋沢栄一、山尾庸三、伊藤博文の生き方
石川 透 奈良絵本・絵巻の研究と収集(29)伊勢物語
真田幸治 小村雪岱の封筒「秋色五景」か? 春陽堂文具部の木版刷り封筒
岡崎武志 昨日も今日も古本さんぽ136 八王子「まつおか書店」ほか
森  登 銅・石版画万華鏡173 『文藝界』附録の絵葉書
出久根達郎 本卦還りの本と卦178 学生服

その他

 無削除版(川島幸希)より

「無削除版」と聞けば、多くの人が「発禁本」を思い浮かべるであろう。それほどこの二つの言葉はセットで用いられている。しかし実際は、問題個所を削除することで刊行を許可される例も数多く見られ、これらは発売頒布の禁止を免れたのである。この「無削除版」について、本誌で数多く書いてきたが、ほぼすべて萩原朔太郎『月に吠える』と谷崎潤一郎『人魚の嘆き』の話であった。そこで今回は別の本を取り上げてみたいと思う。
1宇野浩二『貧しき前奏 清二郎・夢見る子 小さき話集』(大正二年、白羊社書店、次頁上段右)
2藤澤清造『根津権現裏』(大正十一年、日本図書出版)
3小林多喜二『蟹工船』(昭和四年、戦旗社)
4萩原朔太郎『無からの抗争―死と文学に関する問題』(昭和十二年、白水社)
5織田作之助『夫婦善哉』(昭和十五年、創元社)

 

【お知らせ】

本誌は昨年3月号で通巻1100号を迎えました。それを記念して、八木書店古書部が30年間に亘って蒐集してきた、近代文人の葉書1700名1700枚を全て画像付きの販売目録を兼ねた記事として、2020年8月号より3年間に亘り掲載していくことになりました。講談社『日本近代文学大事典』人名索引に掲載された文人を五十音順に掲載していきます。
ネットでの公開販売はなく、本誌定期購読者のみへの販売となります。
連載を保存することで、近代文人筆跡の参考文献となります。この機会に定期購読の契約をお勧めいたします。


2月号 2月15日発売 定価750円(送料79円)※ご注文はメールまたは電話、FAXで。

株式会社日本古書通信社
千代田区神田小川町3-8駿河台ヤギビル5F
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