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日本古書通信

「日本古書通信」2022年1月号(12月30日発売)

2022年1月号より、前半8頁・後半8頁がカラーになりました。

主要記事

特集
高木庄治 札幌・一古書店主の歩み 弘南堂書店高木庄治氏聞き書き 創業前(六)
八木書店古書部 近代日本文人の葉書17

本と人
川島幸希 外装の下 泉鏡花の極美本
古川富章 種田山頭火文献考(4)山頭火折本句集七冊詳解(前編)
松竹京子 文筆家としての小早川秋聲
竹居明男 「七福神」と「宝船」に関する文献抄-架蔵の稀覯資料から
小野純一 リレー連載「ミステリ懐旧三面鏡」その4≪棚を見るのは面白い≫
石川 透 奈良絵本・絵巻の研究と収集(28) 源氏物語
真田真治 小村雪岱と泉鏡花の合作封筒「春興」春陽堂文具部の木版刷り封筒
森  登 銅・石版画万華鏡172 正月の引札
出久根達郎 本卦還りの本と卦177 猫文献

その他

  外装の下 泉鏡花の極美本(川島幸希)より

一般に外装付とそうでない本では、前者の方がコンディションに勝る。外装によって長期に亘り光や埃などから守られてきたのだから当然である。そして外装欠の本(以下裸本)で極美と呼べるのは、新聞紙で包んで一か所に保管されていたようなものだけで、転々と所在を移してきた本に極美はまずあり得ない。ただ厄介なことに、外装が付いていても極美と呼べない本の方が多い。それは保管状況や経年劣化、そして旧蔵者の本の扱い方によるのであろう。従って、外装が貴重な本はもちろんのこと、それがありふれた本でも極美はハードルが高い。今回取り上げる本については、画像(どのくらい正確に色が出ているか不安だが)を極美の基準として考えていただきたいと思う。

 

【お知らせ】

本誌は昨年3月号で通巻1100号を迎えました。それを記念して、八木書店古書部が30年間に亘って蒐集してきた、近代文人の葉書1700名1700枚を全て画像付きの販売目録を兼ねた記事として、2020年8月号より3年間に亘り掲載していくことになりました。講談社『日本近代文学大事典』人名索引に掲載された文人を五十音順に掲載していきます。
ネットでの公開販売はなく、本誌定期購読者のみへの販売となります。
連載を保存することで、近代文人筆跡の参考文献となります。この機会に定期購読の契約をお勧めいたします。


1月号 12月30日発売 定価750円(送料79円)※ご注文はメールまたは電話、FAXで。

株式会社日本古書通信社
千代田区神田小川町3-8駿河台ヤギビル5F
TEL03-3292-0508
FAX03-3292-0285
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