「日本古書通信」2021年5月号(5月14日発売)
主要目次
特集
八木書店古書部 近代日本文人の葉書10
折付桂子 東日本大震災から一〇年-復興の現状と東北の古書業界(上)
本と人
門井慶喜 本の引っ越し
伊能秀明 孤高の儒者 西山元文-対馬に生まれ、九十九里に没す
古川富章 山頭火絶筆日記は偽筆だった(後編) その検証と筆跡鑑定結果
大野隆司 鯛焼き氏五たび
連載
岡崎武志 昨日も今日も古本さんぽ127 奈良「柘榴の國」ほか
石川 透 奈良絵本・絵巻の研究と収集(20) 雪女物語
真田幸治 小村雪岱の知られざる雑誌表紙絵27 「とゝいつ」
コラム
出久根達郎 本卦還りの本と卦169 探し物
その他
本の引っ越し(門井慶喜)より
歴史小説などというものを書いていると、古本とのつきあいは必須をこえて日常食のようなもの。
ただし、ほんとの食事とちがうのは減らないことです。いくら摂ってもそこにある、つまり本はふえる。本棚からあふれ、床に塔をなし、その塔のあいだの細い道をかろうじて人間様が通行させていただく状態に、ご多分にもれず私ももう何年も前から陥っていました。
私はそのころ賃貸の2LDKを仕事場にしていました。生活の場は別にあるから有効面積はわりと大きいはずなのに、結局、ほかの建物にもうひとつ部屋を用意しなければならなかった。これは痛恨事でした。
東日本大震災から一〇年―復興の現状と東北の古書業界(上)(編集部折付桂子)より
東日本大震災から10年が経った。小誌では震災以来、東北の古書業界を継続的に取材、2018年には東北の古本屋全店を紹介した。あれから3年、昨春からはコロナ禍にも晒されているが、少しずつ若い力が伸び、新しい取組も見える。
【お知らせ】
本誌は本年3月号で通巻1100号を迎えました。それを記念して、八木書店古書部が30年間に亘って蒐集してきた、近代文人の葉書1700名1700枚を全て画像付きの販売目録を兼ねた記事として、2020年8月号より3年間に亘り掲載していくことになりました。講談社『日本近代文学大事典』人名索引に掲載された文人を五十音順に掲載していきます。
ネットでの公開販売はなく、本誌定期購読者のみへの販売となります。
連載を保存することで、近代文人筆跡の参考文献となります。この機会に定期購読の契約をお勧めいたします。
5月号 5月14日発売 定価750円(送料79円)※ご注文はメールまたは電話、FAXで。
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