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日本古書通信

「日本古書通信」2021年2月号(2月15日発売)

主要目次

特集
松本 徹 文学全集のこと―藤田三男『三島由紀夫点綴』に寄せて
田坂憲二 水上紀行-瀧太郎の大阪の足跡をたどる
大野隆司 鯛焼き氏再び
飯澤文夫 追悼深井人詩さんと能登を行く
竹居明男 戦前の「内容見本」抄―書架蔵のコレクションから3
石川 透 奈良絵本・絵巻の研究と収集17
岡崎武志 昨日も今日も古本さんぽ124中央書房新店・古書みすみ
森  登 銅・石版画万華鏡 162 清親「富士十二景」
出久根達郎 本卦還りの本と卦 166  下ばき
その他

追悼 深井人詩さんと能登を行く(飯澤文夫)より

深井人詩さんは半世紀余に及んで「書誌の書誌」を構築され、早稲田大学図書館在職中は私立大学図書館協会を足場に、退職後は私費を投じて立ち上げた文献探索研究会を通じて書誌作成の後継者育成に情熱を注いでこられた。しかし、昨年11月、85歳で卒然と旅立たれてしまった。日頃まだ途半ばと言われていたから、無念さは察して余りある。
深井さんの大きな足跡と業績は、渡辺美好編『深井人詩書誌選集』(金沢文圃閣)Ⅰ「年譜・著作目録」(2014 文献探索人叢書13)、Ⅱ「二次書誌・三次書誌」(2015 同22)、Ⅲ「書誌作成論」(2015 同23)、Ⅳ「文献探索人・書評・師友・家郷」(2015 同24)に委細が尽くされている。
それでも、敢えて深井書誌学の到達点を述べさせていただくなら、書誌を実用的なものと捉え、素早く検索できるようキーワード順に配列した「書誌索引」と、一つのテーマで多数の文献の核心部分150字ほどを切り出して検証する「抄録書誌」という概念を開拓されたことではなかろうか。

【お知らせ】

本誌は来年3月号で通巻1100号を迎えます。それを記念して、八木書店古書部が30年間に亘って蒐集してきた、近代文人の葉書1700名1700枚を全て画像付きの販売目録を兼ねた記事として、本年8月号より3年間に亘り掲載していくことになりました。講談社『日本近代文学大事典』人名索引に掲載された文人を五十音順に掲載していきます。
ネットでの公開販売はなく、本誌定期購読者のみへの販売となります。
連載を保存することで、近代文人筆跡の参考文献となります。この機会に定期購読の契約をお勧めいたします。


2月号 2月15日発売 定価750円(送料79円)※ご注文はメールまたは電話、FAXで。

株式会社日本古書通信社
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