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日本古書通信

「日本古書通信」2020年10月号(10月14日発売)

主要目次

特集
八木書店 近代日本文人葉書3

季村敏夫 詩人受川三九郎そのほか
田坂憲二 大佛次郎『丹前屏風』について
武内佳代 三島由紀夫と『婦人倶楽部』ふたたび
真田幸治 小村雪岱の知られざる雑誌表紙絵23
岡崎武志 昨日も今日も古本さんぽ120
石川 透 奈良絵本・絵巻の研究と収集13
小田光雄 古本屋散策223
その他 本と人

季村敏夫「詩人受川三九郎そのほか」より

受川三九郎、明治二九(一八九六)年六月、石川県鹿島郡崎山村(現在の七尾市の東部)生まれ。没年不詳。うけがわ・さんくろう、こう呼ぶのだろうか。
大正十(一九二一)年四月、関西学院神学部入学。二十四歳の神学生、初々しい聖歌隊に、少し老けた男が混じっていたのである。
関西学院は明治二二(一八八九)年にアメリカの南メソヂスト監督教会伝道局によって創設(初代院長W・R・ランバス)、現在西宮市にあるが、当時の学び舎は海港都市神戸の東郊にあった。まばゆい海を見下ろす六甲の山麓、原田の森(現在の神戸市立王子動物園の一角)に、煉瓦造りのチャペルがあった。
入学翌年の六月、『明星』第二巻第一号に詩作品「私の室」を寄稿。その後約三年間の詩作、ある日忽然と消息を絶った。一冊の詩集ものこすことなく。

【お知らせ】

本誌は来年3月号で通巻1100号を迎えます。それを記念して、八木書店古書部が30年間に亘って蒐集してきた、近代文人の葉書1700名1700枚を全て画像付きの販売目録を兼ねた記事として、本年8月号より3年間に亘り掲載していくことになりました。講談社『日本近代文学大事典』人名索引に掲載された文人を五十音順に掲載していきます。
ネットでの公開販売はなく、本誌定期購読者のみへの販売となります。
連載を保存することで、近代文人筆跡の参考文献となります。この機会に定期購読の契約をお勧めいたします。


10月号 10月14日発売 定価750円(送料79円)※ご注文はメールまたは電話、FAXで。

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