碧山日録1(尊経閣善本影印集成74 第九輯鎌倉室町古記録 4回配本)
尊経閣善本影印集成74 第九輯 鎌倉室町古記録の第4回配本「碧山日録1」が納品となりました。
碧山日録は、室町時代中期の東福寺の禅僧、太極(一四二一~?)の日記です。長禄三年正月~応仁二年(一四五九~六八)十二月が現存します。応仁の乱前後の社会と寺院の様子をうかがう貴重な史料です。
尊経閣本は現存する唯一の古写本で、大日本古記録『碧山日録』の底本となっています。今回刊行します「碧山日録」一には、長禄三年~寛正二年(1459~61)までを所収しています。
「碧山日録」は大日本古記録などの翻刻で読むことができますが、影印本でどのようなことを読みとくことができるのでしょうか。
「碧山日録」の解説を担当している東京大学史料編纂所の山家浩樹先生が、影印本からわかることを、実例をあげて紹介します。ぜひご覧ください。
◆山家浩樹先生(東京大学史料編纂所)
「影印から読み解く多彩な情報-高精細カラー版で『碧山日録』を読む-」
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/c9784840623759.pdf
第9輯鎌倉室町古記録(全10冊)の収録書目は、日記の記主による自筆原本や唯一の古写本などの逸品ばかりで、公家・武家・僧侶・医者など多彩な人々が残した日記を収録しました。中世日記の世界をご堪能ください。
本第9輯では以下の書目を高精細カラー版でお届けします。詳細内容見本(12頁)はこちらからご覧いただけます。ご期待ください。
●所収書目
【公家】
実躬卿記(自筆原本・重要文化財)
宣陽門院御落飾記(唯一の古写本)
後愚昧記〔山門嗷訴記・実豊卿記〕(自筆原本)
公秀公記(自筆原本)
実隆公記(自筆原本)
【下級官僚】
外記日記〔新抄〕(唯一の古写本)
享禄二年外記日記(唯一の古写本)
【武家】
建治三年記(自筆原本・重要文化財)
【僧侶】
碧山日録(唯一の古写本)
蔗軒日録(唯一の古写本)
【医者】
盲聾記(自筆原本)
●尊経閣善本影印集成 第九輯 鎌倉室町古記録(全10巻)
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2198
●4回配本74 碧山日録1
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2195