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出版部

2月の刊行予定

2020年2月、以下の刊行を予定しております。予約をいただければ刊行次第お届けいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

【2月25日刊行】尊経閣善本影印集成74 碧山日録1〔第九輯 鎌倉室町古記録〕

前田育徳会尊経閣文庫編/〔編集委員〕尾上陽介・加藤友康
本体予価36,000円+税 A4判・上製・貼函入・248頁
応仁の乱前後の社会と寺院の様子を知る!

 

●碧山日録

室町時代中期の東福寺の禅僧、太極(一四二一~?)の日記。長禄三年正月~応仁二年(一四五九~六八)十二月が現存する。応仁の乱前後の社会と寺院の様子をうかがう貴重な史料である。
尊経閣本は現存する唯一の古写本で、大日本古記録『碧山日録』の底本である。

 

【所収書目】

「碧山日録」一〔所収〕長禄三年~寛正二年(1459~61)
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2195

 
 
【2月24日刊行】新天理図書館善本叢書30 奈良絵本集 8

本体予価37,000円+税
A4横・上製・貼函入・338頁

 

【高精細カラー版】

伝本の稀な室町末期から江戸極初期までの逸品に加え、多彩な作品群の中から優品24点を精選し全8巻に収録!
高精細カラー版により、微細な色遣いが一目瞭然に!

 

【目次】

[1]虫妹背物語(享保二年写、一軸)〔解題〕齋藤真麻理

昆虫同士の恋愛物語。玉虫姫に思いをよせる虫たちの中、蝉の衛門督がこおろぎの局の取りなしで思いをとげる。盛大な祝言が行われる一方、恋に破れたキリギリスとヒグラシは出家し、玉虫姫は男の子を授かり幸せに暮らす。画中に書き込まれた会話と相俟って、文のやり取りや嫁入りの様子、出産の場面等が生き生きと描かれる。箱書には享保二年(一七一七)狩野幽知画、筆者を山田藤四郎とする。本作品で絵と本文を共に備えるのは本書と慶應義塾本のみ。

 

[2]山海異形(江戸前期写、四冊)〔解題〕石川透

中国の各地に生息するとされる動物や、その地に奉られている神々について、神類・獣類・魚類・虫類の四類四冊に百十三図の絵を収め、各々に説明文を添えたもの。異形怪異な絵が散見され、中国古代の地理書である『山海経図』の類を参考にして、取捨選択したものと思われる。江戸期における『山海経』受容の一端が伺える資料である。各冊の巻頭には、徳川御三卿の一つである田安家の蔵書印「田安府芸台印」が捺される。