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新刊納品

尊経閣善本影印集成60 小右記5

藤原氏全盛期の平安中期の基本史料を【高精細カラー版】で提供!

小右記は、平安時代中期の公卿、藤原実資(九五七?一〇四六)の日記です。著者の出自と政治的位置とに伴う情報の豊かさと正確さ、それを記録する意欲の強さと表現能力の高さを兼備し、貴族の日記として代表的であるだけでなく、平安中期の基本的な史料として貴重。政治・儀礼・社会・家族・宗教・文化などの実態を知る最高の史料です。

尊経閣文庫では、古写本として全三十七巻を所蔵。本史料の自筆本は現存しないが多くの伝本があり、なかでも平安・鎌倉時代の書写になる尊経閣文庫所蔵本は伏見宮家旧蔵本、九条家旧蔵本(ともに宮内庁書陵部所蔵)などと並んでもっとも古く、質・量ともに極めて優れた古写本といえます。

今回は、長和五年(1016)・寛仁元年(1017)を収録。以下のような記事が掲載されております。

【所収巻の記事例】
後一条天皇即位(長和5 年〔1016〕2月7日条【甲巻16】)
一条天皇の皇子・敦成が即位。後一条天皇である。ときに8歳の幼帝であった。母親は藤原道長の娘・中宮彰子で、道長は外戚として権力を握った。本条では、記主実資も右大将として儀式に参じ、その次第を詳細に記している。

糖尿病だった藤原道長(長和5年〔1016〕5月11日条【甲巻17】)
法華三十講の席で、摂政・藤原道長は自らの体調について語った。それによれば、近頃は口が渇いて頻りに水を飲むのだという。これは現代における糖尿病の症状に似ており、道長は糖尿病を患っていたことが知られる。


尊経閣善本影印集成60 小右記5
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/200