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日本古書通信

「日本古書通信」7月号(90巻7号)7月14日発売

主要目次

●特集
折付桂子 大震災から14年、東北の古本屋(下)東北の古本屋と能登へ行く(2)

川島幸希 「署名本の世界」みたび25徳田秋聲『爛』上司小剣宛
竹内栄美子 『平民新聞』『直言』を受け継ぐ―中野重治「竹内亀松さん」のこと
中山信行 古本屋最後の仕事―肉筆特集自家目録に向けて(2)
多田 昭 徳島県の古書店の歴史4
真田幸治 『をとめ』から『邦楽』へ―小村雪岱によるタイトル挿絵の泉鏡花「摩耶山記」
丹尾安典 一寸随想14 放庵と「詠み捨て」
佐々木靖章 近代文学渉猟(9) 雑誌『鉄槌』細目3
古川富章 HAIKUの多行表現史(11)大正後期「二行詩」の周辺と詩誌「求心」「星座」
小野純一 リレー連載「ミステリ懐旧三面鏡」46《幻の探偵作家を求めた果てに》
高木浩明 古活字探偵事件帖31安田文庫焼失の謎2
田坂憲二 吉井勇の読書生活31谷崎潤一郎を読む・2
石川 透 奈良絵本・絵巻の研究と収集(70)松竹物語
中嶋 廣 一身にして二生を経る107
小田光雄 古本屋散策280 キンゼイ写真集『森へ』
飯澤文夫 続PR紙誌探索(75)椎の木社通信
竹居明男 家永三郎「著作目録」補遺―架蔵の「内容見本」掲載文から(3・結)
安藤武彦 徳元作、能の誹諧独吟百韻の鑑賞
その他

「署名本の世界」みたび25・徳田秋聲『爛』上司小剣宛(川島幸希)より

表題の上司小剣宛『爛』初版カバー付は「日本の古本屋」で購入。そして「ヤフーオークション」では稀覯本を格安で落とした。合著『よする波』(明治三十五年、発行元記載なし、秋聲の収録作は「処女説教」)である。

秋聲の生前の初版本は単著、合著ともにコンプリートしたと思っていたが(ただし外装欠ないしは不明の本がかなりある)、この本は存在自体を知らなかった。もちろん遺漏が目立つ最新版『徳田秋聲全集』別巻の書誌には未掲載。日本近代文学館に収蔵されていたが、書誌情報は出版社不明、刊年不明とある。現物未確認だが奥付欠だろうか。

さらに昨年、秋聲の知られざる小説掲載の新聞切り抜きを手に入れた。出品されていたのは何とメルカリである。

「日本の古本屋」と「ヤフーオークション」は、時間があるときに時折チェックするものの、メルカリを見ることはほとんどない。たまたま久しぶりに作家の名前で片っ端から検索したら、「徳田秋声 徳田秋聲 新聞小説 未収録小説 全集未登載」という商品がヒットした。以下は商品の説明である。


7月号 7月14日発売 定価850円(送料79円) ※ご注文はメールまたは電話、FAXで。

株式会社日本古書通信社
千代田区神田小川町3-8駿河台ヤギビル5F
TEL03-3292-0508
FAX03-3292-0285
e-mail:kotsu@kosho.co.jp
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