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あの作家は●月生まれだった

あの作家は●月生まれだった<11月編>

今月ご紹介する作家は、泉鏡花・武島羽衣・寺田寅彦の3名です。

泉鏡花(いずみ きょうか)

明治6年11月4日(一八七三)生
昭和14年9月7日(一九三九)没

小説家。本名鏡太郎。石川県金沢市下新町生。紅葉門下たらんと上京し、玄関番として小説修行に励む。明治大正昭和を通じて、文壇の流行と一定の距離を置き、ひたすら唯美的主情的世界を描いた作家である。代表作として「高野聖」「歌行燈」等。

泉鏡花の書簡を見る→こちら

武島羽衣(たけしま はごろも)

明治5年11月2日(一八七二)生
昭和42年2月3日(一九六七)没
歌人、国文学者。東京府東京市日本橋区生。本名又次郎。東京帝国大学文科大学卒。のち大学院に進む。豊かな古典教養に基づいた美文をもって知られ、滝廉太郎作曲の「花」の詩は有名。日本女子大学・聖心女子大学・実践女子大学等で国文学を講じ、女子教育に尽力した。

武島羽衣の資料を見る→こちら

寺田寅彦(てらだ とらひこ)

明治11年11月28日(一八七八)生
昭和10年12月31日(一九三五)没

物理学者、随筆家。東京麹町区平河町生。筆名吉村冬彦、寅日子、牛頓、藪柑子等。東京帝国大学理科大学卒。物理学者として活躍するかたわら、夏目漱石に師事。最古参の弟子、あるいは対等に近い友人であったと目される。その影響を強く受け、科学と文学を融合させた多くの随筆を残した。代表作として「冬彦集」「藪柑子集」「万華鏡」等。

寺田寅彦の書簡を見る→こちら

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