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あの作家は●月生まれだった

あの作家は●月生まれだった<10月編>

今月ご紹介する作家は、織田作之助・上林暁・平林たい子の3名です。

織田作之助(おだ さくのすけ)

大正2年10月26日(一九一三)生
昭和22年1月10日(一九四七)没

小説家。大阪市南区生玉前町生。第三高等学校中退。大阪の市井を舞台とした「夫婦善哉」で世評を得る。戦後は太宰治、坂口安吾、石川淳らと共に無頼派として活躍するも、宿痾の結核が悪化し早世した。他に短編「世相」、長編「土曜夫人」、評論「可能性の文学」等。

織田作之助の草稿を見る→こちら

上林暁(かんばやし あかつき)

明治35年10月6日(一九〇二)生
昭和55年8月28日(一九八〇)没

小説家。高知県幡多郡田ノ口村生。本名徳広巌城。東京帝国大学英文科卒。改造社に勤務する傍ら小説を執筆。客観小説「薔薇盗人」で文壇に認められるも、早々に行き詰まりを感じ、私小説「安住の家」に活路を見出した。現在では戦後期を代表する私小説作家と目される。他に短編「ちちははの記」「聖ヨハネ病院にて」等。

上林暁の草稿を見る→こちら

平林たい子(ひらばやし たいこ)

明治38年10月3日(一九〇五)生
昭和47年2月17日(一九七二)没

小説家。長野県諏訪郡中洲村生。上諏訪町立諏訪高等女学校卒。在学中より文学とアナーキズムに傾倒し、上京、さらには大陸放浪後、「嘲る」「施療室にて」でプロレタリア文壇に認められた。様々な党派に参加・接近するも、結局は孤立を選び、戦後は転向文学の代表作家と目された。「かういふ女」で女流文学賞。没後平林たい子文学賞が設けられた。

平林たい子の草稿を見る→こちら

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