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あの作家は●月生まれだった

あの作家は●月生まれだった<9月編>

今月ご紹介する作家は、棟方志功・正岡子規・谷崎松子の3名です。

棟方志功(むなかた しこう)

明治36年9月5日(一九〇三)生
昭和50年9月13日(一九七五)没

版画家。青森県生。長嶋尋常小学校卒。独学で洋画を学び、帝展入選。古川龍生・川上澄生の影響で木版画を志す。原始美術にも似た力強い「板画」を制作し、海外での評価も極めて高い。谷崎潤一郎など文豪の装丁・挿画を多く手がけ、なかでも「鍵」「瘋癲老人日記」は傑作と称される。

棟方志功の葉書を見る→こちら

正岡子規(まさおか しき)

慶応3年9月17日(一八六七)生
明治35年9月19日(一九〇二)没

俳人、歌人、国語学研究家。伊予国温泉郡藤原新町生。本名常規。号は獺祭書屋主人、竹乃里人など。東京帝国大学文科大学中退。俳誌「ホトトギス」に拠り、近世以来の月並俳諧を排して、写生を根本に置いた俳句を指導。また万葉調を重んじ、根岸短歌会を興した。さらには写生文による文章革新を試みるなど、近代文学史上に大きな足跡を残した。著作として「竹の里歌」「俳諧大要」「仰臥漫録」等。

正岡子規の草稿・書簡・短冊を見る→こちら

谷崎松子(たにざき まつこ)

明治36年9月24日(一九〇三)生
平成3年2月1日(一九九一)没

随筆家。大阪市生。藤永田造船所専務、森田安松の次女。船場の綿布問屋根津清太郎に嫁したが離婚。のち谷崎潤一郎と結婚。その著作「倚松庵の夢」には潤一郎との出会いから結婚にいたる経緯や、その後の家庭生活の様子が詳述されている。

谷崎松子書簡・松子宛て書簡を見る→こちら

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