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新刊納品

日本高麗関係史(近藤剛著)

高麗(こうらい)という国をご存じでしょうか。

高麗は、朝鮮の王朝の一つで、936年、王建が朝鮮半島全土を統一して建国しましたが、13世紀には元に服属、1392年李成桂に滅ぼされました。

日本と高麗との関係で印象的な出来事は、鎌倉時代に服属した元とともに日本へ攻めこんだいわゆる「元寇」ではないでしょうか。

それでは、その「元寇」をのぞくと、両国の間にはどのような接点があったのでしょうか。

10月25日に刊行する近藤剛先生の新刊『日本高麗関係史』では、こうした「空白の期間」に日本と高麗とがどのような関係にあったのか、その解明に挑みます。

もっともこれまで「空白」だったのにも理由があります。ハングルという言語の壁があり、研究成果を取り入れることが難しいこと、また日本と高麗とに正式な国交がなかったことから、残された史料が少ないことなどです。

しかし本書では、そうした「難点」を克服します。

ハングルでの成果は、両国の研究を知る上で必須なのはいうまでもありません。著者はハングルの文献を読みこみ、その最新研究成果を取り入れています。

そしてなんといっても緻密な史料の分析に基づく検証です。検討とする史料は、日本国内のものはもちろん、高麗国内の金石文までをも対象とし、写本・原石にまであたり徹底検証します。

知られざる日本と高麗の関係を、堅実な検証で語りつくします。これぞ学術書ともいえる本書を、ぜひともご堪能ください。

なお、『日本高麗関係史』に関連する3つのファイルを公開しています。
以下のリンクから見ることができるので、ぜひご覧ください。

■著者の書下ろしコラム:日本と高麗の関係を探る旅と出会い(コラムページ)
https://company.books-yagi.co.jp/archives/5939

■試し読み 序章、および索引(PDFファイル)
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/d9784840622332.pdf

■要旨【日本語・ハングル】(コラムページ)
https://company.books-yagi.co.jp/archives/5983


10月25日刊行 近藤剛著『日本高麗関係史』
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2209