【講演会報告】「古書販売目録の学問的な意味」(7月30日)
2016年7月30日(土)、千代田図書館さまと共催で講演会
尾上陽介(東京大学史料編纂所教授)
「古書販売目録の学問的な意味」
を開催いたしました。
史料学の専門家である尾上陽介先生が、古書販売目録から具体的にどのような学問的成果が得られるのか、『明月記』(藤原定家の日記、鎌倉時代)の研究事例を紹介。さらに、国内外の研究者から高く評価されている「弘文荘待賈古書目」について、その学問的な意義も紹介していただきました。
たとえば、古書販売目録に掲載されている『明月記』の写真を利用し、画像を反転させ、紙背に書かれた文書を解読したり、また『明月記』の書法から、「本物の」日記かどうかを見抜くポイントを指摘したりと、実に具体的かつ実践的な内容が満載でした。
盛会となりました当日の会場の様子を、写真を交えながらご報告させていただきます。
* 千代田図書館様では、明治から昭和にかけて発行された古書販売目録(約9350点)を所蔵しています。
・千代田図書館所蔵「古書販売目録コレクション」
http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/findbook/kosho/
ご興味を持たれた方は是非千代田図書館へ足をお運び下さい。
<講演「古書販売目録の学問的な意味」(尾上陽介教授)>
<ミニ講演「反町茂雄と弘文荘」(八木壮一・八木書店会長)>
<「Web版 弘文荘待賈古書目」の操作実演>
7月1日、Web版 弘文荘待賈古書目をリリースいたしました。この講演会で紹介された「弘文荘待賈古書目」が、インターネット接続環境さえあればいつでもどこでも利用可能です!ご興味のある方は下記リンクをご参照ください!
・「Web版 弘文荘待賈古書目」の詳細
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/105