「日本古書通信」5月号（90巻5号）5月16日発売
主要目次
●特集
店舗のある古本屋一覧2024（東京都2・文京・北部・南部支部）
折付桂子 大震災から14年、東北の古本屋（上）新たなる希望、つながる思い
●本と人
川島幸希 「署名本の世界」みたび23・北原白秋『まざあ・ぐうす』河井酔茗宛
佐々木光 異色の作家・深沢七郎―日劇ミュージックホール時代の年譜更新など
渡辺喜一郎 玉井五一のこと―戦後芸術運動の旗手として
酒井忠康 足りない切手
竹居明男 家永三郎「著作目録」補遺―架蔵の「内容見本」掲載文から（1）
金子一夫 一寸随想12 橘新平「写景程式」陸軍教導団
真田幸治 小村雪岱装幀本雑記10・内田誠の『河豚 鮫 鯨』と『海彼岸』
佐々木靖章 近代文学渉猟（7）『鉄鎚』細目１
田坂憲二 吉井勇の読書生活29 永井荷風を読む・下
高木浩明 古活字探偵事件帖29 蔵書家・谷村一太郎
古川富章 ＨＡＩＫＵの多行表現史（9）荻原井泉水の「二行詩」理論の変遷～国詩募集の頃
石川 透 奈良絵本・絵巻の研究と収集68 羅生門
その他
大震災から14年、東北の古本屋（上）（折付桂子）より
【若い世代の新たな挑戦】
岡田書店を出て国道６号を北上、富岡町のUターン地点（かつてこの先は通行止）のパチンコ屋は朽ちた看板がそのまま、だが車はそれなりに通る。
大熊町に入ると昨年同様、廃墟が更地化した荒涼とした風景が広がる。双葉町に入る手前で、右手海側に中間貯蔵施設とその向こうに福島第一原発が見える。数年前に植樹された木々はまだ視界を遮るほど育ってはいない。
冬枯れのような双葉町を抜け、浪江町に入る。ここに新たに店を出したコウド舎さんがいる。
常磐線浪江駅から三分、町立図書館も近い場所にお洒落な木造の建物がある。浪江町の避難者のため本宮市が建てた仮設住宅を移築し、設計し直したSTUDIO B-６（仮設住宅Ｂ-６棟だった）。入って右側は建築事務所、真ん中がコウド舎、左側は喫茶スペース。
店主・佐藤氏は中通りの船引町出身で、震災時は小学六年生だった。
5月号 5月16日発売 定価850円（送料79円） ※ご注文はメールまたは電話、FAXで。
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