史料纂集古記録編【第193回配本】『楽只堂年録』第６

新刊納品

『楽只堂年録』は、徳川第5代将軍綱吉の側用人・柳沢吉保の公用日記です。本巻には、吉保48歳から49歳の年にあたる、宝永2年（1705）4月～宝永3年（1706）6月までを収録しました。

宝永二年、桂昌院（徳川綱吉の母）が七十九歳で逝去します。前年から体調不良に悩まされていましたが、四月十一日に再び体調を崩し、六月二十二日にその生涯を終えました。

この間、護国寺住職快意は、終始侍座していました。同二十三日、暮六つ出棺。快意は棺に付添い、増上寺まで供奉し、隆光らと共に焼香をして帰途につきました。護国寺は、その生みの親を失いました。