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日本古書通信

「日本古書通信」6月号 6月14日発売!

日本古書通信 6月号 6月14日発売 定価720円(送料76円)

6月号主要目次
『露西亜評論』の時代       蓜島亙
嵯峨本『方丈記』のこと      森上修
小山内薫と『女性』       大木志門
横綱玉の海と鈴木茂三郎     田坂憲二
昨日も今日も古本さんぽ 80  岡崎剛志
本卦還りの本と卦122     出久根達郎

2017夏の古書即売会一覧
『露西亜評論』の時代(蓜島亙)より
大正、昭和初期を通じてロシア通と言われ縦横無尽に筆を揮った尾瀬敬止は後年、日本におけるロシア文学研究を振り返り、『露西亜評論』(露語の併題は「露西亜概観」、第三年より「露西亜研究会」の副題が付く)を大正期のロシア及びロシア文学研究雑誌の筆頭に挙げうべきとした。同誌は、大正七年三月に呱々の声を挙げ、大正九年三月まで二十五冊(それ以降の巻が存在するかは不明)に亙って刊行された政治経済文芸を紹介する綜合雑誌である。尾瀬の言は、自身、当初より編集に携わっていたことが少なからず含意されていることを割り引いて考える必要はあろうが、ある程度、肯綮に中るものであることは同誌に筆を執った人達のその後の活動によって自ら明らかであろう。(続きは6月号で)