出版部
【新刊納品】 コリャード 懺悔録
日埜博司編著『コリャード 懺悔録』が納品となりました。
『コリャード 懺悔録』は、キリシタンの懺悔(告解)集であり、17世紀初頭の日本人の心情と当時の風俗が描かれた稀有の典籍です。
天理大学附属天理図書館所蔵本全66 ページをカラー版で精緻に影印、全文を翻刻・翻字・現代語訳して、語句には詳細な註を付しました。
以下、本書の内容を簡単に説明いたします。
・イスパニア人ドミニコ会宣教師ディエゴ・コリャードがラテン文字の日本語で編んだ『懺悔録』(ローマ、1632 年刊)を、あらゆる角度から読み解きました。
・本書内で取り上げられた日本人信徒の告解のかずかずは、17 世紀初頭の日本人の心性と、社会・風俗・習慣を明らかにしてくれます。
・ポルトガル語式のラテン文字で再現された信徒の肉声は、日本語史研究の貴重資料にも。
・特論として、キリシタン史研究の泰斗・高瀬弘一郎先生の論考から『懺悔録』の内容に関係の深い「キリシタンと統一権力」「キリシタン布教における“適応” 」「16・17 世紀極東におけるイエズス会士の経済活動とキリスト教経済思想」の3点を選び、ポルトガル語と日本語で紹介しています。
キリシタン研究のみならず、中世期末の日本の社会・風俗・言語研究にも必須の書です!
ぜひお手にとって、当時の日本人の赤裸々な姿をのぞき見てください!
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https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/2128