新刊納品
新天理図書館善本叢書 13 源氏物語 池田本 1
新天理図書館善本叢書(第三期)13 『源氏物語』池田本 1が納品されました。
本書は、池田亀鑑「桃園文庫」の所蔵であったことから「池田本」、あるいは「二条為明筆」との極札を持つことから「伝二条為明筆本」とも呼称されております。
その筆致・紙質・装本の趣等から、鎌倉末期の成立と認められており、揃って定家本(青表紙本)と認定されます。
池田本は、『源氏物語』の鎌倉写本のうち、成立当初の基幹巻を最も多く保持(四十八巻)する写本であり、同時に、その四十八巻の本文がすべて定家本(青表紙本)で揃っているものとしては、現在のところ他に類例がなく、近年、最重要古写本として注目されています。
また、池田本の「奥入」は最も初期の形態に属するもの、との再評価が行われており、鎌倉末期よりも更に遡る、揃いの『源氏物語』本文を忠実に伝えている可能性に満ちた伝本であるといえます。
今後の研究に重要な役割を果たすと思われる本書を、高精細カラー版でぜひとも堪能ください!
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新天理図書館善本叢書(第三期) 第13巻 源氏物語 池田本 1
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/494
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