コラムバックナンバー(2016年10月)

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  • 色校正裏話【高精細カラー版の製作現場2】

    今回のテーマは、製版と印刷の工程に関わる「色校正」のお話です。   藍と紫の打曇紙 新天理図書館善本叢書第3期『源氏物語 池田本』の原本(鎌倉末写)には、各冊毎に藍と紫の打曇紙の表紙がつけられており、室町期の後補表紙とみられています。今回、上記第3回配本分の色校正の一例として、その藍の色味 […]

  • MS-DOSでできること・その3「削除系コマンドの使用法とバックアップ対策について」 【文学・歴史資料のデジタル加工入門5】 (木越 治)

    ●削除系コマンドについて MS-DOS の削除系のコマンドは、「del」と「rd」である。「del」はファイルの削除、「rd」はフォルダを削除するときに用いる。 まず、「del」コマンドで、ワイルドカードを利用した例を示す。 del *.txt (拡張子txt のファイルをすべて削除) del *. […]

  • 戦後版『女性改造』の休刊について【日本古書通信 編集長だより10】

    既報の通り「日本古書通信」11月、12月号で「作家と女性雑誌」を特集する。 取り上げる雑誌と執筆者は以下の予定である。 11月号 『婦人公論』と室生犀星(九里順子) 『婦女界』と菊池寛(掛野剛史) 『婦人戦旗』・『働く婦人』と中野鈴子(大﨑哲人) 『婦人之友』と徳田秋聲(薮田由梨) 12月号 『新女 […]

  • 『近代歌舞伎年表』と国立劇場開場50周年(玉川大学 法月敏彦)

    はしがき 先日、2016年9月28日、独立行政法人日本芸術文化振興会国立劇場(以下、国立劇場)では、皇太子殿下同妃殿下のご来臨を賜り、盛大に「国立劇場開場50周年記念式典」が挙行された。 国立劇場は、1956年の文化財保護委員会(文化庁の前身)による設立基本方針の答申を経て64年8月に起工。66年7 […]

  • 元禄大地震【古記録拾い読み2】

    前回に続き、今回も地震の記事を…… 元禄16年(1703)11月23日未明、関東地方を襲った「元禄大地震」の記事を紹介する。その震源は、相模トラフの房総半島南端にあたる千葉県の野島崎で、安房(千葉県南部)や相模(神奈川県)の最大震度は、7と推定されている。大正12年(1923)に起きた、いわゆる「関 […]

  • 影印出版の舞台裏へようこそ 【高精細カラー版の製作現場1】

    八木書店の高精細カラー版出版物が作られる過程を、「尊経閣善本影印集成」の製作現場を例として見学ツアー形式でご紹介いたします! 1)こだわりの原本撮影 影印版は写真原稿が命! 原稿となる写真が影印出版に適したものでないと、高精細カラー版は実現できません。では、影印出版に適した写真原稿とは? カメラの精 […]

  • 製本・造本【活版印刷の基礎知識10・最終回】

    書籍・雑誌を、最終的に仕上げて、取次などの流通ルートに納品するのは製本所の仕事である。 大規模な印刷会社であれば、製本部門をもっている。 製本の様式は、大きくは、上製本と並製本の二つに分かれる。 その違いは、製本の製作工程による。 並製本は、本文・見返し・扉と表紙などを組み立てた後に、規格の寸法に断 […]

  • 一誠堂での店員生活 【紙魚の昔がたり3】

    (八木) ついでですから、一誠堂の、その時分の生活を話しますと、朝七時に起きまして、清掃をして、前日に買ってきた本を、反町さんの机の上に持ってきて、値段付けして貰って、店の棚へ納める。前の日に買ってきたものは、その夜十時に閉店してから、みんな集まりまして、反町さんが中心になって、この本は二円とか、一 […]