コラムバックナンバー(2017年9月)

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  • 川柳研究「すげ笠」について【日本古書通信 編集長だより21】

    先日の古書即売会で、愛知県犬山で発行されていた川柳研究誌「すげ笠」の昭和23年2月(第三巻二号)から昭和32年5月号(第十二巻五号)まで9年間71冊を購入した。初めてみる川柳誌だが、終戦直後の占領期からもはや戦後ではないと言われた時代まで、川柳史を概観できるのではないかと思ったのである。71冊あって […]

  • あの作家は●月生まれだった<10月編>

    今月ご紹介する作家は、織田作之助・上林暁・平林たい子の3名です。 織田作之助(おだ さくのすけ) 大正2年10月26日(一九一三)生 昭和22年1月10日(一九四七)没 小説家。大阪市南区生玉前町生。第三高等学校中退。大阪の市井を舞台とした「夫婦善哉」で世評を得る。戦後は太宰治、坂口安吾、石川淳らと […]

  • 観客の目線と感動を求めて(桜美林大学教授 法月敏彦)

    1.「観客の目線と感動」 この度、長年の夢であった論文集『演劇研究の核心 ―人形浄瑠璃・歌舞伎から現代演劇―』を出版していただけることになりました。この本は、2017年3月に定年退職した玉川大学勤務40年間の研究成果をまとめたものです。 その要点は「観客の目線と感動」という言葉に集約できると思います […]

  • ウブな大口仕入の数々 【紙魚の昔がたり14】

    (八木) で、仕入の方は、他の店があまり広告をやらない時代に、朝日新聞の東京版と地方版を使って、相当盛んに広告したもんですから、月に何回もトラックで運ぶような大口の仕入がありましてね。一つ二つをあげて見ますと、神奈川電気の社長をやっておられた松田福一郎さん。この方は美術書。随分良い物がたくさんありま […]