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柳澤吉保を知る
2022/04/26
柳澤吉保を知る 第11回: 柳澤家と甲斐国―3本の寿影(その三)永慶寺本―(宮川葉子)
はじめに 柳澤吉保を知る第10回では、韮崎市常光寺が所蔵する吉保寿影を見た。元禄15年(1702)に狩野常信に描かせた3寿影のうちの1本である。 今回は大和郡山市永慶寺に奉納された1本を辿るが、少々複雑な事情が絡むため、稿が長びき、コラムの概念を逸脱するのをお断りしておきたい。 永慶寺本は『楽只堂年 […]
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出版部
2022/04/16
キリシタン文献をMissionary Linguistics(宣教に伴う言語学)の視点から読み解く―『キリシタン語学入門』の刊行―(岸本恵実・白井純)
イエズス会の宣教とキリシタン版 いまから400年ほどまえの16世紀後半から17世紀前半にかけて、信長・秀吉・家康の活躍したキリシタン時代は大航海時代のただなかにあった。ポルトガルやスペインが世界各地に版図を拡大し、商人や宣教師がアフリカ・アジア・アメリカ大陸で活動するその時代、宣教師たちはカトリック […]
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やさしい茶の歴史
2022/04/6
やさしい茶の歴史(四)(橋本素子)
入唐僧と喫茶文化 第1回に述べた平安時代前期の永忠・最澄・空海等のあとも、唐風喫茶文化は、何度もさまざまな人々によって持ち帰られたものと見られる。 そこで今回は、視点を国外に向け、中国の唐に留学した僧侶「入唐僧」が、唐風喫茶文化をどのような場面で体験したのか、平安時代前期の円仁と中期の円珍の事例を見 […]