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出版部

新刊納品 地域の記録と記憶を問い直す

白井哲哉・須田努編『地域の記録と記憶を問い直す―武州山の根地域の一九世紀―』が納品となりました。

武蔵国西部に残された多様な記録を博捜・検証し、形成された地域の記憶を立体的に復原します。19世紀の地域の実像を明らかにした14年におよぶ共同研究の結晶です。地域の記録を読み解き、近世~近代の記憶の継承を探った意欲作です。

以下、本書の内容を列記します。

●豊富な農林産品の流通を背景に、平野部や都市部と多様な関係を取り結ぶ「武州山の根地域」、武蔵国西部の中山間地域(埼玉県飯能市域)での調査成果をまとめた共同研究。

●従来の時代区分や政治的な空間編成にとらわれず、19世紀の地域の実像を再検証。庶民の生活の具体相と変容を解明する新しい地方史・地域史像を提示。

●「記録」をテーマとした第一部では、山稼ぎ以外の多様な稼ぎがあった山村の生活や、寺院の実像、村長の試みた「開発」への希望と挫折など、19 世紀の庶民の日常生活を描き出す。

●「記憶」をテーマとした第二部では、打ちこわし・神仏分離・戊辰戦争など、幕末から明治維新にかけてこの地で起きた変動を、庶民がどのように「記憶」を共有したのか、その様相と変容を多角的・立体的に復原する。


 

ぜひお手にとってご覧下さい。

https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/1803

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