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古書部

活字をはみだすもの(第18回)開催のお知らせ

この度当店では近代文学特別講座「活字をはみだすもの第18回」を開催致します。日本近代文学を専門とされる諸先生方に、当店所蔵の自筆資料を研究素材として利用して頂き、そこからどんな事柄がわかり、どんな可能性が見えてくるのかを解き明かして頂きます。実物を間近で見られるまたとない機会ですので、何卒奮ってご参加下さいますよう、ご案内申し上げます。

【募集】
各回10人程度、延べ40人の募集となります。

【内容】
論客・萩原朔太郎 ―室生犀星にもの申す         講師 河野龍也先生
6月1日(土) 13:00~14:00

吉屋信子の売り込み作戦 ―島田青峰宛書簡を読む     講師 中澤 弥 先生
6月1日(土) 15:00~16:00

表装された芥川龍之介 ―「小澤碧童宛書簡」から学ぶ  講師 庄司達也先生
6月8日(土) 13:00~14:00

「小川未明」を読み直す ― 二つの原稿から       講師 大木志門先生
6月8日(土) 15:00~16:00

※各回で扱われる自筆資料や、参考文献につきましては文末を御覧ください。

【会費】 無料
【会場】 八木書店古書部 三階催事場
【主催】 八木書店古書出版部(担当八木乾二・小沼貴裕)

〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-1 (靖国通り沿い・三省堂並び)
営業時間:10:00~18:00 TEL 03-3291-8221 FAX 03-3291-8223
https://catalogue.books-yagi.co.jp/ mailto:kosyo@books-yagi.co.jp

【お申し込みに際して】
・封書、FAX、E-mail等、書面でお申し込みください。
・E-mailをご利用の場合、書式に規定はありませんが、申し込み書と同等の内容をお知らせください。
・定員超過の場合は先着順とさせていただきます。
・お申し込みの確認として当方よりご連絡を差し上げますが、郵送では間に合わない場合、お電話をおかけすることもございますので、ご留意ください。

【講座内容pdf】

【申込書pdf】

小店3階に講座机を搬入した際の画像です。


【各講座で扱われる自筆資料など】
時間やスペースの関係から、扱いに軽重がありますことをご承知おきください。
掲載誌情報などは、適時更新致します。

 

◆論客・萩原朔太郎 ―室生犀星にもの申す 講師 河野龍也先生

萩原朔太郎草稿 『室生犀星君の心境的推移について』
ペン書 400字詰原稿用紙22枚完 帖仕立
副題として「忘春詩集以後、故郷圖繪集まで」。第一次「椎の木」第12号・昭和2年9月号掲載。
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/a06989.pdf

萩原朔太郎草稿 『詩人の素質と教養』
ペン書 400字詰原稿用紙25枚完 帖仕立
掲載時の題名は「素質と教養」。「現代詩講座五」(金星堂・昭4)掲載。
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/a06990.pdf

萩原朔太郎草稿『感情を発行した頃』
ペン書 400字詰自家用箋8枚完 帖仕立
掲載時の題名は「『感情』を出した頃」。「現代詩講座四」(金星堂・昭4)掲載。
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/a06991.pdf

※いずれも全集に収録。近年の単行本、文庫本等では見あたりません。

 

◆吉屋信子の売り込み作戦 ―島田青峰宛書簡を読む 講師 中澤 弥 先生

吉屋信子書簡 島田青峰宛
毛筆 巻紙 封筒付 大15・6・27(消印) 大15・7・28(本文) 封筒しみ
小説の売り込みをして上手くいかなかった様子。「重い小包」とあるので長篇か。「少しでも好意的に眼を通して下さる御心持なら夏まで御やっくわいでも御あづかり下さいませ」。「私もまた大勉強を致します。アンドレ・ジットぐらいの作家になるつもりです。などと少しもしよげない元氣は太陽の黒点のせいかも知れません」。(発信地)下落合(受信地)国民新聞社

※全集に書簡篇なし。島田青峰の著作で扱われている可能性もありますが未確認。

 

◆表装された芥川龍之介 ―「小澤碧童宛書簡」から学ぶ 講師 庄司達也先生

芥川龍之介書簡幅 小澤忠兵衛(碧童)宛 毛筆 巻紙 封筒付 大10.1.6(本文) 近況報告。雅号のこと。「僕この頃思ふに雅号に二種あり 一は支那直輸一は日本特製であります つまり漱石は前者 最仲は後者なのですな そこで僕も日本雅号を一つつけたいと思つていろいろ考へて見たのですがどうも好いのにあたりません」。(発信地)田端(受信地)下谷区

※岩波書店版「芥川龍之介全集」収録(No.905)。

 

◆「小川未明」を読み直す ―二つの原稿から 講師 大木志門先生

小川未明草稿 『羞恥を感ず』
ペン書 400字詰原稿用紙7枚完 台紙貼付
「早稲田文学」明治44年7月号掲載。「霊肉の苦闘」についての意見。
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/a06522.pdf

小川未明草稿 『黒い人と赤い橇』
ペン書 400字詰原稿用紙11枚完
文末に「一九二一・十一作」とある。集団から見棄てられた者に対し、集団の側が罪悪感を抱くという内容。「あの時、あの五人の者を救ひに、誰も行かなかつたぢやないか」「そして、あの後、何もお祭りとてしなかつたぢやないか」
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/a04337.pdf

※「小川未明小説全集〔定本〕」「定本小川未明童話全集」に掲載。特に「黒い人と赤い橇」は「黒い人と赤いそり」の題名で、様々な作品集に収録されています。
青空文庫(XHTMLファイル)
https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/51088_49017.html